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加藤 一粒で買わせなきゃいけない商品だから、デザインの魅力がグッと詰まっていて、そこにおもしろさを感じました。でも、一言でいうなら、“コレクター気質だったから”ですね(笑)。実を言うと、「チロルチョコ」だけではなく、板ガムの包装紙やフリスクのケース、ペットボトルのキャップなども集めていました。同じ大きさの物なのにバリエーションがたくさんあるのが楽しいんです。なかでも「チロルチョコ」は本当に細かなところまで違いがあるので、一番ハマったんですよね。

 例えばミルク味だけでも柄の違いは10種類ありまして、それらを繋ぎ合わせると牛の柄が出来上がるんですよ。他にも、2種類の大きさがあって、そのバージョン違いも集めていますね。

確かにつなげると“牛の柄”になっている!!

 ちなみに、小さいサイズの「チロルチョコ」はもともと駄菓子屋などで1つずつ売られていたのですが、現在は7、8個のパックで売られているタイプ。一方大きいサイズの「チロルチョコ」はコンビニでよく見かけるタイプで、バーコードを表記できるよう大きくなっています。こういう違いを発見するのが、たまらなくおもしろいんですよね。

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大きいタイプはバーコードとアレルギー成分の記載がある。昨年から28品目に増えたそうだ。そんな違いがあるとは……。

バリエーションは1万種類以上!『鬼滅』とのコラボも

――そもそも「チロルチョコ」には何種類の包み紙があり、加藤さんはどれくらい集められているのでしょうか?

加藤 これは種類の線引きをどこにするかで総数が大きく変わってくるんです。例えば定番の「チロルチョコ〈ミルク〉」ひとつ取っても、「ミルク」のフォントのサイズが変わったり、製造年のナンバリングの違いやアレルギー表記の違いだったりで分かれてくる。これらを全部カウントするなら、たぶん1万種を超えるんじゃないですかね。

 また、「チロルチョコ」はアニメなどのキャラクターともたくさんコラボしていて、そのなかには「つめてねチロル」というものもあります。これはアニメキャラクターの缶に「チロルチョコ」を詰めてレジに持っていくスタイルの商品なんですが、『エヴァ』(『新世紀エヴァンゲリオン』)や『ONE PIECE』なんかともコラボしているんですよ。現在もローソンで『鬼滅』(『鬼滅の刃』)の「チロルチョコ」が出ているのですが40種とかなり多いので、こういうアニメとのコラボ「チロルチョコ」はお金に余裕がある時だけ集めるようにしています(笑)。

 僕自身がコレクションしているのは現時点で2087枚です。そのうち1700枚は一般の方が傍目に見ても「これは違うな」と分かるもの。製造年やアレルギー表記の違いまで手を出すとキリがないので積極的には手を出していないですが、気づいたときには保存するようにしています。

クリスマスにこんなキュートな変身をしていたとは……!! 

「チロルチョコ」の包み紙収集にかけるアツい想い

――収集するのに苦労することもありそうですね。

加藤 たくさんあります(笑)。まず「チロルチョコ」って地域限定の商品がすごく多いんですよ。しかも、キティちゃんとのコラボが北海道などの地域限定で売られているんですけど、空港で簡単に手に入るというようなものでもなくて、その地域のお土産屋さんを回ってやっと手に入る……そんなレベルなんです。他にもローカルなスーパー限定のものなどもあり、自分の足が追いつかないときはメルカリなどでゲットするときもありますね。