――こうしたコレクションにはネット上でコミュニティのようなものがあったりするのでしょうか?
加藤 ありますね。なかでも昔からのコミュニティがあるのはmixiです。「チロルチョコ」好きのコミュニティがあって、包み紙を交換しあうなどして、今や10年以上の歴史があります。ここやSNSで「どこそこのイオンで限定の『チロルチョコ』見つけました!」みたいな情報交換をしています。個人的にはSNSをよく活用しますね。
たった1枚のために100個以上買い集めることも
――なるほど、そういった情報交換ができるネットワークがあるんですね。収集活動のなかで一番苦労して入手した包み紙はどのようなものだったかも気になります。
加藤 「チロルチョコ〈アーモンド〉」という商品があるのですが、パッケージに映る“ジョージ”というキャラクターがピースサインをしている通称“ピースジョージ”というものが、本当に全然見つかりませんでした。噂では100枚に1枚と言われているんですが、僕は100枚どころじゃないぐらい買い集めましたが出て来ず……。10年弱くらい探し続け、5年前に初めて遭遇したんです。
あとは、ゲームセンターにある景品系ゲーム限定の、包み紙が半透明になっているシリーズがあるのですが、こればっかりは毎回ゲームにチャレンジせねばならず、 お金ををいくらつぎこんでも狙ったパッケージが手に入るとは限らず、相当大変です。しかも、これまではアレルギー表記なしだったのに、アレルギー表記が近年足されてしまったので、これも集めざるを得なくなり、本当にしんどいです……。
――ちなみに加藤さんが今一番欲しい包み紙は?
加藤 大きな金色の箱に入った「ビッグチロル〈ゴールド〉」という商品があって、それはオーソドックスな「チロルチョコ」が全部金バージョンになったものなんですが、そのミルクチョコの牛柄のチロルが1種類だけまだ集まっていないんです。コレクターの僕がこんなこと言うのもなんですが、「チロルチョコ〈ミルク〉」は本当に種類が多すぎるんですよ! もう少し抑えて欲しいくらいです(笑)。