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花の新宿署署長が行くポストとしてあり得ない
「ただ、渡会氏は元々評判が良かったわけではありません。部下にはパワハラで恐れられていたし、一課長の重要な仕事とされるマスコミ対応も悪かった。それでも上には評価されて新宿署長になったので、本来なら刑事部ナンバー2の参事官などに就けたはず。最後は部長級までいけたでしょう。でも、もう無理ですね」と警視庁関係者はみる。
その理由が「警務部付」という異動先にあるという。どういうことか。
「しばらく一切の職責から外し、近いうちに警視庁の外に出るということです。噂では、3月にも関西にある警察庁の閑職に追いやられると聞いています。新宿警察署長が行くポストとしてあり得ません。つまり警察庁が主導して渡会氏の左遷に動いたということです」(同前)
地方機関である警視庁に対し、警察庁は国の機関だ。ある警察官僚は「警視総監など警視庁の最高幹部には警察官僚が就くが、日本の警察組織で最大の実行部隊を持つ警視庁の人事にはあまり介入しない。反発を招いても困るから。でも彼に関しては『もう飛ばすしかない』という雰囲気になっていた。警視庁内のポストは限られるので、警察庁の管轄に異動させることになるが、もう浮上はできない」と明かす。