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秋篠宮さま誕生日会見よりも先に、紀子さまが「気持ちを尊重」

 あの昨年1月のドレスは紀子さまと眞子さまの“対話”の始まりだったのだろうか。昨年9月11日、紀子さまはお誕生日に際した文書ご回答で「長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では、共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」と綴られた。

 昨年11月、秋篠宮さまが「結婚することを認めるということです」と述べられた誕生日会見や皇嗣職大夫会見よりも先に、紀子さまが眞子さまのご結婚について「気持ちを尊重」という言葉を使われている。紀子さまのご発信は、眞子さまと小室さんの結婚が実現する方向に向けて動き出すひとつの“サイン”だったのではないかと思える。

 眞子さまご自身も、昨年に入ってから次第に“迷い”がなくなってこられたように拝察していた。「歌会始の儀」で披露された歌をはじめ、昨年8月からは勤務先の「インターメディアテク」のウェブサイト上で、立て続けに3つの「研究者コラム」を発表された。9月10日のコラムでは、電気が点いていないギャラリーを歩き回られた時のことを「まるで時計の針が再び動き出したかのような感覚」だったと綴られている。

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〈さて次はどこへ行こうかと思った瞬間に電気が点いた。わずか十数分の小旅行は終了し、見慣れた風景が戻ってきた。それはまるで時計の針が再び動き出したかのような感覚で、しかし私は、いつもと違うIMTも結構好きだった・・・などと、思い返すのである〉

 昨年11月8日に行われた「立皇嗣宣明の儀」に臨まれた眞子さまのホワイトドレスからも潔さが感じられ、佳子さまが選ばれた真紅のドレスとの“紅白ドレス”コーディネートも強い印象を残した。

2020年、秋篠宮さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 紀子さまは「小室さんのピアノを聴きたいと話をしましたところ、快く応じてくださり、小室さんの優しいピアノの音色を聴きながら、私たちは心和むひとときを過ごしました。これから、二人が歩み、築いていく生活が幸せであるよう、心から願っております」と2017年11月の秋篠宮さまの誕生日会見で述べられたが、秋篠宮ご夫妻はどのような思いで事態の推移を見守られているのだろうか。

2020年1月、新年一般参賀での秋篠宮ご夫妻と眞子さま、佳子さま ©文藝春秋

 眞子さまは昨年11月に公表された文書の最後に、〈この度、私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております〉と記された。

1月7日、昭和天皇の武蔵野陵を参拝された眞子さま ©JMPA

 2月23日に61歳の誕生日を迎えられる天皇陛下の誕生日会見では、眞子さまのご結婚についての質問も盛り込まれる見込みだという。陛下はどのようなお言葉を述べられるのだろうか。多くの国民が眞子さまと小室さんのご結婚の行方を見守っている。