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これはどうやら名鉄(名古屋鉄道)の駅らしい。岐阜羽島駅にはJRの在来線は乗り入れていないが、中京地区の私鉄の雄・名鉄は乗り入れているのだ。
新羽島駅から伸びているのは名鉄羽島線。開業したのは1982年のことだから、岐阜羽島駅の開業よりもだいぶ遅かった。それまでの岐阜羽島駅は完全なる新幹線単独駅で、岐阜市や大垣市など県内の市街地に向けてはバスやタクシー、送迎車などで移動する他なかった。
その名残というべきか、駅の周りにはやたらとたくさんの駐車場がある。新幹線に乗って東京や大阪に行かんとする岐阜のひとたちは、クルマで駅までやってきてあたりの駐車場に停めるのだろう。他にこのあたりの鉄道はというと、名鉄竹鼻線が南北に走っていた程度であった。
岐阜県の玄関口として
羽島市は東に木曽川、西に長良川に挟まれた一帯で、いわゆる“輪中”が発達していた水害との戦いの町。中心は竹鼻町で、明治以降は繊維産業で栄えていたという。この地域では木曽川対岸の愛知県一宮市も繊維産業の町で知られており、覇権を争うライバル関係だったようだ。