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室内で犯行グループとばったり鉢合わせたら……
実際の犯行は、短時間で手際よく済ませることが重要だ。こうしたグループによる事件を分析すると、見張り役が車の中で待機し、侵入役が玄関をバールでこじ開けたり、窓ガラスを割ったりして中に入るケースが大半だという。あとは金庫を丸ごと運び出し、装飾品や腕時計など値の張る小物貴金属をまとめて袋に詰めて逃げるだけだ。
窃盗犯罪の手口に詳しい別の警察関係者は「奴らは綿密で細かい準備をするが、犯行は大胆でもある。警備会社が提供するセキュリティーシステムがあっても平気で侵入する。警報が作動しても短時間でやれば逃げられる。それが一番効果的だと知っているのだろう」とうなる。
こうした手練れのグループは、暴力団と通じているとの指摘もある。そして先のSNSのやり取りにもあったように、利益を得るために次々とターゲットを見つけては組織的に犯行を繰り返す。
「振り込め詐欺に走るグループもいるが、多少荒っぽく乗り込んで直接金目の物を狙う連中も後は絶たないだろう。愛知だけでなく、東京や大阪などでも似たようなグループによる事件は相次いでいる。盗まれるだけならまだいいが、室内でばったり鉢合わせして直接危害を加えられることもあるだろう。基本は乱暴な連中だから」(同前)
警察の対策が急がれる。