吉本興業所属のお笑い芸人・宮迫博之らが反社会的勢力の会合に参加していたことに端を発する、一連の“闇営業”問題について「週刊文春デジタル」で7月25日から28日までの4日間にわたり、「今回の騒動で誰がいちばん悪いのか?」の緊急アンケートを実施したところ、回答者の4割超が「宮迫博之」と答えた。
反社から金銭を受け取っていないと虚偽の報告をしたことを咎める向きが大きかったが、一方で、“半グレ”と呼ばれる、得体の知れない新興の反社勢力との関係が次々と報じられる宮迫の脇の甘さも指摘された。
アンケート実施中の7月27日には、半グレの生態について特集したNHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」が放送された。番組の中では宮迫が参加したパーティでの映像も放送され、大阪の夜の街を我が物顔で闊歩する半グレのリアルな姿も大きな反響を呼んだ。
暴力団や半グレなど、裏社会の取材を長年続けるジャーナリストの溝口敦氏に、今回のアンケート結果の感想を聞いた。
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「やはり宮迫氏の責任が大きい」
「週刊文春デジタル」のアンケートの結果の通り、今回の問題はやはり宮迫氏の責任が大きいと思います。「フライデー」(2019年8月2日号)には、2016年に起きた「福岡金塊強奪事件」の主犯格だった男と宮迫氏が一緒に写った写真と、宮迫氏が男らから金銭を授受していたという証言が掲載されましたよね。
宮迫氏は、トイレから出てきたところを囲まれて写真を撮っただけで、金銭の授受についても「2000%受け取ってない」と関係を否定しましたが、少なくとも半グレと同じ店で遊んでいたということが発覚したわけです。