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“半グレ”を見分ける作法「タトゥーを首にまでいれているカタギはいない」

吉本問題「誰が悪いかアンケート」溝口敦氏コメント

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, 社会, 企業

「反社会的勢力だと外見ではわからなかった」は通用するか

 そこで問題になってくるのが、芸能人側に相手が付き合ってもいい類の人間なのかを判断する力があるか否か。この人とスポンサーとして仲良くなって、後で痛い目に遭わないかどうかは芸能人自らが判断しなければいけない。

 今回の騒動で言うと、芸人との契約を明確にしなかった吉本興業にもおおいに非はあります。反社会的勢力を排除するには、会社と芸人の間で、どういった人間とどういった付き合いをすればどんなペナルティが課されるのかが明確に示された契約を結ばなければいけない。それをしてこなかった吉本興業の問題は根深いが、そうはいっても彼らに出来ることには限界がある。吉本興業には「暴力団と関わりを持ってはいけない」という内規はあったとは思いますが、反社会的勢力までは定かではありません。先ほども言ったようには半グレは警察に照会したところでその危うさは判然としない。

岡本社長 ©吉田暁史

 だから直接相対している芸能人がジャッジしなければいけない。「反社会的勢力だとは外見からはわからなかった」と言っても、タトゥーを首筋までいれている堅気の人間はいないし、金を見せびらかすような派手な遊び方をしているような奴らは疑ってかかるべきです。

 東京の落語家や俳優も同じような状況にあるはずですが、問題を起こしていないですよね。それは警戒心が強く、自分の行動の律し方を知っているからではないかと思うんですよ。筋の悪いスポンサーと関係を持ってしまうのは、やはり自覚や警戒心が足りないんです。

©文藝春秋

 芸能界と反社会的勢力。両者は切っても切れない関係だと長年言われてきました。昔の地方巡業などでは、会場の整理で地場のヤクザと接触したり、面倒を見てもらうという関係は確かにあった。

 しかし、これだけ全国各地に民放ができて、ネットでも映像が氾濫する時代に、反社会的勢力のお世話にならないとやっていけないなんてことはありません。反社会的勢力と距離を置くことは、芸人は身のこなしとして本来行うべき作法なんですよ。

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