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“半グレ”を見分ける作法「タトゥーを首にまでいれているカタギはいない」

吉本問題「誰が悪いかアンケート」溝口敦氏コメント

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, 社会, 企業

警察も把握しきれていない「半グレ」の全容

 実は、芸能人と反社会的勢力の“遊び場”が近年急接近しているんです。そのなかで間接的に見知っていたとか、共通の知人がいたという可能性は十分ある。

 そもそも反社会的勢力といっても色んな人間がいるんですよ。まずは暴力団。彼らは暴力団対策法で定義がされ、都道府県公安委員会によってリスト化もされている。警察に照会すれば、すぐに暴力団の構成員だと明らかになる。

 しかし、現在では暴対法によって暴力団自体が弱体化し、それ以外の勢力が台頭してきている。これが半グレです。その全容は警察も把握しきれていない。

大崎会長

 彼らは警察の目が届かないのをいいことに、オレオレ詐欺や金塊の密輸など、犯罪ビジネスで財を成し始めています。インターネットや国際化で犯罪の種類が増えて、そのビジネスは無限に広がっている。

 彼らのなかには「自己顕示欲の塊」のような連中もいます。そういった連中は金満ぶりを他人に見せ付けるため、大阪のミナミや歌舞伎町にあるようなキャバクラや裏カジノなどの夜の遊び場で派手に遊ぶ。お気に入りのキャバクラ嬢の誕生日だからなどと言って、何十万、何百万円も散財して、シャンパンタワーをつくって、これみよがしにVIPルームで騒ぐということをする。

誘われたらにこやかに対応しなければらない宿命

 そういった店には、カネを持った有名芸能人が遊びに来ていたりするわけです。そこで、半グレから「おい、こっちきて一杯飲めよ」と声を掛けられ、急接近する。羽振りがよく見える彼らは、芸能人にとってある種のスポンサー的存在になり得るわけで、 芸能人側も好い関係を結びたいと思うのは仕方ないところでしょう。特に芸人はそういった場で“太鼓持ち”のような役割に回ることも多い。相撲取りがタニマチには逆らえないように、芸人もたとえ酒一杯でも、誘われたらにこやかに対応しなければらない宿命みたいなものがある。

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 昔は暴力団関係者と芸能人が銀座や赤坂のクラブで関係を深めたものです。その意味では、昔も今も遊び場で芸能人と反社会的勢力が仲良くなる構図は変わりませんが、今はグッと敷居が低くなっている。