“人気先行”の誹りを受けることが多い第7世代の中で「実力派」と評されるきつね。

「パリピ漫才」「KOUGU維新」と変化球のヒットネタを連発できた要因は、2人がともにサブカルチャーに精通し、常に新たなエンタメを吸収する下地があったこと、それに加え、各人がイチからネタを作れる力があるため、2馬力でネタを作成できることだった。

 そんな2人に今回は、人気ユニット「KOUG維新」が生まれるきっかけとなった『有吉の壁』に対する思いや、今後の芸人としての目標を聞いた。着実に売れっ子芸人の道を歩み続ける2人だけに、最終目標はゴールデン番組でのMCと思いきや――?(全2回の2回目/#1を読む)

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きつねの淡路幸誠(あわじこうせい)と大津広次(おおつひろつぐ)

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「スベらないと学びにならない」

――パリピ漫才でネタ番組などの出演を増えていましたが、やはり『有吉の壁』に出演するようになって芸人としての認知度が一気に高まったんではないでしょうか?

大津 本当に『有吉の壁』はありがたいですね。なんかいまが人生の青春ですね。

淡路 その分、身はめちゃくちゃ削られますけどね。百戦錬磨の芸人さんでさえ、定期的にスベっているんで。あの番組は「傾向と対策」がまったく通用しないんですよ。

大津 「こういうのがウケるんや!」って思った次の瞬間にスベる。だからずっと「次の『有吉の壁』どうしよ?」って頭のなかで考えていますね。もう頭から離れない。

きつねの大津広次

――人気番組の舞台裏ではそんな苦悩があるんですね。

淡路 そうですね。僕なんかはメンタル弱いんで、スベったときはかなり落ち込みますね。ただ、大津はスベっても結構平然としていますね(笑)。

大津 スベらないと学びにならないんでね。芸人さんなんてみんな平等にスベってますから。スベる方が大事ですよ!

淡路 まぁ確かにスベれなくなるのが一番つらいのかもしれないですね、芸人って。