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「給料制だと手を抜く仕事が出てきちゃう(笑)」

――芸人さんというと「MCになって大金を稼ぐ」というのが1つの目標なのかなと思っていました。

大津 正直僕ら、お金はそんなにいらないんですよ。この前「事務所に給料制にしてください」って1回言いに行こうとしましたからね。安定が欲しいんです。老後が怖いから、早めにそこの不安は潰しておきたい。

 

淡路 老後は怖いなぁ。でも、僕はやっぱり歩合の方がいいですね。給料制になったら、手を抜く仕事とか出てきちゃう気がするんで(笑)。

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大津 確かに給料制にすると、営業先で30分ひたすらじゃんけん大会やるかもしれんな(笑)。でも、やっぱり安定はほしい!

――なんだか普通のサラリーマンっぽい感覚ですね。でも、大津さんはギャンブルもお好きですよね?

大津 好きですね。でも僕、ギャンブルは勝つだけなんで(笑)。パチンコも4か月負けてないですからね。仮想通貨も最近あたったし。

常に「色んな面白いエンタメ」に触れていたい

――博才は芸人さんには必要な要素な気もします。その辺はさすがですね。それでは最後に、今後の目標を聞かせてください。

淡路 さっきも言いましたけど、とにかく「賑やかしでいたい」っていうのが一番ですね。あとはネタというか、お笑いだけに囚われず、おもしろいエンタメはずっと考えていたいです。僕ら上京する前に一度「東京観光しよう」って言ってブルーマンショーを見に行っているんですよ。ヨシモト∞ホールとかも行きましたけど、ショーとかエンタメ全般への憧れが強いんです。

 

大津 なんというか、古くはなりたくないですよね。常に色んな面白いものに触れていたいし、その新しい形をしっかり取り入れて、エンタメ的なアウトプットをできるようにしたい。そこで置いていかれたら、自分のことを嫌いになっちゃうと思うんですよ。だから常にアップデートし続けられるようにいたいなと思います。

写真撮影=文藝春秋/深野未季

きつね/大津広次(ツッコミ担当)と淡路幸誠(ボケ担当)のコンビ。大津は1989年7月24日大阪府出身。淡路は1990年2月14日大阪府出身。小学1年生からの幼馴染で、お笑いを始めた当初は5人組のユニットだったが、紆余曲折を経て2014年にきつねを結成。

 2017年頃から大津がウクレレを持ち、淡路がMacBookに接続したサンプラーで効果音を出すなどするネタを演じ「パリピ漫才」の呼称でブレイク。最近は日テレ系『有吉の壁』でも活躍し、番組内ユニット「KOUGU維新」は昨年末にミュージカル化されるほどの人気を誇る。

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