「もうなんか、よくわからない気持ちになっちゃいますね。ティッシュを……。ごめんなさい」
昨年3月に他界した志村けんさん(享年70)とのコント映像を見ながら、目を真っ赤にして大粒の涙を零したのは、女優でタレントの優香(40)だ。
3月2日深夜に放送された「志村友達」(フジテレビ系)にゲスト出演した優香は、在りし日の志村さんとの思い出を噛みしめるようにこう語った。
「本当に楽しかったですね。なんか蘇りますよね。私の中で無理して笑ったというのがない。志村さんがすごく楽しんでるんだろうなっていうのが、こっちに伝わってくると、すごくそれが楽しくて」
志村さんはコントの経験がなかった優香のコメディエンヌとしての素質を早くから見抜き、自らの番組に起用。年齢差31歳の2人だったが、息の合った掛け合いはいつしか“夫婦漫才”の域に達し、その親密な雰囲気から「熱愛説」が報じられたこともあった。
だが、優香はこれまで公の場で志村さんについて多くを語って来なかった。それだけに、今回の涙のコメントには注目が集まった。
「志村さんは優香ちゃんがすごく好きだった」
番組では、MCを務める千鳥の大悟(40)が「飲んだ数と同じだけ『優香はいいよなぁ』って言ってた。プライベートで何回聞いたか」とも明かした。実際のところ、志村さんにとって優香はどんな存在だったのか。
「志村さんは優香ちゃんのことがすごく好きだった」
そう語るのは、毎年開催されていた誕生会に参加するなど、志村さんと40年来の付き合いがあった盟友、タレントのモト冬樹(69)だ。
「番組で共演していた、いしのようこちゃんは『お花坊』(志村の娘役で小学生の女の子のキャラクター)とか志村さんが求める以上のことができて、笑いの才能があった。普段も遠慮なく志村さんに『このエロオヤジ!』ってツッコんだりする。優香ちゃんも同じ。そうじゃないとおもしろいコントはできない。
優香ちゃんは本当に素直でナチュラルで可愛かったし、志村さんはそこがすごく大好きだった。どこか心の奥底には“LOVE”があったのかもしれないけど、それはいいじゃない。男なんだもん」