まばたきを繰り返され、ほんの一瞬ふらつかれた雅子さま
雅子さまはまばたきを繰り返され、ほんの一瞬、足元がふらつかれような場面もあり、被災地への思いとともにご緊張が伝わってくるようだった。雅子さまは「全国戦没者追悼式」と同様に、グレーのストッキングをお召しになり、美智子さまのご定番だったスタイルを踏襲されている。
柔らかく安心感を与えるようなニュアンスカラーのお召し物
特に90年代を中心に、雅子さまは華やかなビビッドカラーのお召し物の数々を着こなされてきた。近年は、柔らかく安心感を与えるようなニュアンスカラーのお召し物も積極的に取り入れられ、何より落ち着いた雰囲気が今の雅子さまにとてもよくお似合いだ。
ニュアンスカラーのスーツといえば、昨年2月、天皇陛下の即位を記念した特別展「令和の御代を迎えて」(皇居・東御苑の宮内庁三の丸尚蔵館)の会場を訪れられた際の春らしさを感じさせる雅子さまの装いが思い出される。クールなブルー系のトーンの中で、ブラウスの柄がパッと明るい印象を与えていた。
今年の天皇陛下の誕生日に際したご近影で、雅子さまはラベンダーのノーカラースーツに、トップスのご定番ともいえるボウタイブラウスを合わせられていた。元旦に公開されたビデオメッセージでは、ベージュのノーカラージャケットをお召しだった。
昨年、雅子さまご自身の誕生日に際したご近影では、肌なじみのいいピンクベージュのボウタイブラウスとパールのロングネックレスをお召しになり、ブラックのパンツとパンプスを合わせられた。大ぶりのパールイヤリングもアクセントになっている。光沢のあるフェミニンな雰囲気のトップスと、凛としたマニッシュなボトムスが雅子さまらしい装いを演出していたように思う。
「お二人とも聞き上手で、相手が話したくなるような相槌を」
3月4日、両陛下は岩手県釜石市と陸前高田市の被災者らとオンラインで交流された。雅子さまはダークグレーのジャケットに、淡いブルーのボウタイブラウスをお召しになって臨まれた。陛下がお召しのコバルトブルーのネクタイと色を合わせられたようだ。
オンライン交流については、「お二人とも聞き上手でいらっしゃり、相手が話したくなるような相槌を打たれ、お話も弾んでいるようです」(宮内庁関係者)と言われる。この日のオンライン交流で、雅子さまは2013年11月に釜石市を訪れられたことを話され、仮設住宅の人たちと話したことを「とても印象に残っています」と野田武則市長に語りかけられたという。