「当時、雅子さまのご体調は万全ではありませんでした。被災地で、雅子さまのご体調について逆に気遣いの声をかけられることもあり、そのたびに雅子さまは『ご心配をおかけして』『ありがとうございます』とお答えになっていました。
これまで雅子さまは、被災された方々のことを他人事と思われず、ご自分のことのように受け止められてきました。手を握られたままお話を聞かれたり、涙ぐまれる場面もありました」(別の宮内庁関係者)
ジャケットをお召しになることで「お仕事スタイル」を完成
雅子さまのお召し物に注目していると、単に衣服の美しさというよりはむしろ、「お出ましになる場にふさわしいかどうか」というご視点を大切にされてアイテムを選ばれているのでは、と思うことがよくある。
特に令和の時代に入り、スーツやドレスを新調される機会が増えてからは、それぞれの式典の性質や雅子さまのお役目をどう捉えていらっしゃるか、お召し物からお気持ちが伝わってくるように感じられる。そうした観点から、雅子さまはジャケットをお召しになることで「お仕事スタイル」を完成されるのではないかと考えるようになった。公務で定番のジャケットは、近いデザインのものを色違いで揃えていらっしゃるようだ。
雅子さまは依然としてご体調に波がおありで、陛下も「新型コロナウイルス感染症の感染拡大による活動への制約などから、体調を整えにくくなっている面はあります」と述べられたが、それでもやはり、即位関連儀式を無事終えられたことや祝賀パレードでの歓声なども思い出され、多くの人々に受け入れられているという雅子さまご自身の安心感や自信がお召し物にも表れはじめているのではないだろうか。
国民との心のやり取りがあたたかいお気持ちとして、雅子さまのニュアンスカラーの色選びにつながっているのかもしれない。