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2021/03/16

 現在では、芸人が真面目にお笑いの話をする番組も増えている。大阪では海原やすよ・ともこの『やすとものいたって真剣です』(朝日放送)があり、東京ではさまぁ~ずの『さまぁ~ず論』(テレビ朝日)がある。

『やすとものいたって真剣です』は、やすともの2人が大阪在住の女性漫才師という立場で、交流の深い大阪の若手芸人と親しく話したり、漫才師たちと漫才論を交わしたりするのが面白い。

「治外法権番組」が23時台に進出する

 一方の『さまぁ~ず論』では、笑いを真剣に語るイメージのないさまぁ~ずの2人が、自分たちの信念を熱く語ったりするところが新鮮だ。

『あちこちオードリー』もその系譜に位置づけられる。それらの番組に比べた場合の『あちこちオードリー』の特徴は、深い話をしていてもどこか後味が爽やかなところだ。

オードリー ©時事通信社

 若林が自分のマイナーな興味に従って話を掘り下げていっても、それが最終的には万人受けするわかりやすい話に着地している。この点がオードリーの非凡な才能である。

 土曜の昼間という目立たない時間にひっそり始まったこの番組は、深夜に移動するとさらに人気が上昇。オンラインライブではチケットが4万2000枚も売れたという。

 この春には満を持して水曜23時台に進出する。テレビの中でテレビのことを語る「治外法権番組」として、今後も末永く続くことを期待したい。

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