すずさんがこれまでに主演した連続ドラマは2015年の『学校のカイダン』、2018年の『anone』(日本テレビ系)、2019年の『なつぞら』(NHK)の3本。
『なつぞら』はNHKの朝ドラブランドもあり全話平均視聴率21.0%と大ヒットしたものの、民放の主演作では苦戦続き。『学校のカイダン』は全話平均視聴率が9%台でヒットとは言い難い結果に。さらに『anone』に関しては全話平均視聴率が6.1%で、第9話は4.4%にまで落ち込んでいました。(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)
4月スタートの『ネメシス』である程度の結果を出さないと、すずさんは“民放連ドラでは視聴率が取れない女優”というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
サブでのキャスティングが多かった広瀬アリス
では姉のアリスさんのキャリアはどうでしょうか。
アリスさんは2009年の『ミスセブンティーン2009』に選ばれモデルデビュー。翌年の2010年には連ドラ『明日の光をつかめ』(フジテレビ系)にて、当時15歳でフジテレビ系の昼ドラ枠の史上最年少主演を務めました。2014年は連ドラ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)に出演、映画『銀の匙Silver Spoon』でヒロインを好演。
2015年と2017年に放送された連ドラ『釣りバカ日誌』シリーズ(テレビ東京系)では明るく可憐なヒロインを演じ、2017年度後期の朝ドラ『わろてんか』(NHK)ではコメディエンヌとしての才能も高く評価されました。近年も数々の連ドラのレギュラーキャストとして存在感を放っています。
けれどアリスさんは、まだサブを固める役としてキャスティングされるケースも多く、主演やヒロインに抜擢された作品で大ヒットは出ていません。先日最終回を迎えた『知ってるワイフ』も全話平均視聴率が7.5%と、数字的にはヒットさせることができませんでした。
『知ってるワイフ』で評価がうなぎ上り
とは言え、『知ってるワイフ』のヒロイン役でアリスさんの女優としての評価はうなぎ上り。なぜかというと、この作品で彼女が演じたのがなかなかの難役だったにもかかわらず、視聴者を納得・満足させる演技だったからです。
『知ってるワイフ』の主人公(大倉忠義)は、モンスター妻・澪(広瀬アリス)との生活に嫌気が差していたところ、大学時代にタイムスリップしたことがきっかけで、別の女性と結婚生活を送る幸せな人生を手に入れます。ですが、別の世界線を生きることになった主人公の前に同僚として現れた澪は、モンスター妻の面影は微塵もなく、明るく前向きで笑顔が素敵な女性だった――という物語。