「東大卒で若くて美人」でおじさんのコンプレックス発動
残念ながら高学歴女性は多くのおじさんにとってコンプレックス発動条件を兼ね備えた存在です。東大卒で若くて美人だったりするとそれはさらに加速します。
ある人は舐められないようにと、「一度ぎゃふんと言わせないといけない」という謎の使命感が発動し、ある人は尊敬されようと知識を過剰に披露してしまう。
形はどうあれ、東大女子は男性上司の心をワサワサさせてしまう「確率」が高いように思います。
東大女子がハッキリ物を言えば、やはり生意気だ ! となり、素直に下手に出たら、実は俺のことをバカにしてるのではないか?と疑心暗鬼が頭をもたげてくる。ここまでくるともはや部下の問題ではなく、上司の「内なる心」の問題です。
もちろんここまでのケースは稀ですが、高学歴女性の存在自体がおじさんのマウンティング対象になってしまう例はやはり少なくない。
先日、朝の情報番組「とくダネ!」で菊川怜さんの卒業が発表されました。私はこの番組中の小倉智昭さんと菊川さんのやりとりにも、小さなマウンティングの気配を感じ取らずにはいられませんでした。
「怜ちゃん、東大なのにそんなことも知らないの?」
と笑顔で言う“上司”。
この一言に対し、どんな対応が「正解」なのか。一度ならともかく頻度が高まればそれなりに“ボディブロー”と感じる方もいるでしょう。
高学歴女性は「受け身」を習う必要がある
柔道では背負い投げを教わる前に徹底的に受け身を習います。
私は新卒社員が不幸にもメンタルに不調をきたしてしまう例を多くみてきた経験から、高学歴女性もこの「受け身」を習う必要があるのではないか。半ば本気でそう思っています。
まだまだ日本の会社では上位階層は圧倒的に男性が多い。当然、「上司は男性」の確率は高い。
その時、男性上司(おじさん)の一見パワハラに見える行為の多くは、不安からくるマウンティングであるのではないか?と俯瞰してみる姿勢。この辺りのスキルを得ることで少しでも「正面から受け止める」人が減って欲しいなと思っています。
マウンティングおじさんの生態。その是非はともかく、それを「そういう生きもの」と理解することは、「心の受け身」として機能します。是非ともビジネスパーソンの一般教養になって欲しい分野です。