昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

優香40歳が涙して語った「志村さんしかいない」志村けんが“パートナー選び”に「隠し持っていたオモチャ」

2021/03/29

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, 読書, ライフスタイル, テレビ・ラジオ

「懐かしいけど今見ても面白い。やっぱりそれが志村さんの素晴らしいところですよね。バカ殿もオチが分かっていたり、こうなってほしいって思いながら見て、すごく楽しい。それができるのって志村さんしかいないんじゃないかなって思います」

「服着て、カツラ、メイクで全然違う人になるっていう。それが毎回見ていて新鮮ですし。何ですかね、本当に無理して笑ったっていうのがないですね。常に新鮮でいられた」

志村けんさんと優香(志村けん公式ブログより)

 タレントの優香(40)は、3月2日放送の『志村友達』(フジテレビ系)で、これまで語ってこなかった志村けんさん(享年70)と共演したコントへの思いを涙ながらに明かした。翌週3月9日放送の同番組では、「志村さん、コントの中で結婚したかったのかなあ?」と問われ、「だったんですかねえ。あのシリーズは覚えていますよ」としみじみと語っている。志村さんと“あうんの呼吸”でコントを繰り広げてきた女性たちの魅力をライターの平田裕介さんが綴る。

◆ ◆ ◆

『8時だョ!全員集合』の〈ヒゲダンス〉や『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』でのコント・ドラマ「THE DETECTIVE STORY」で探偵コンビに扮した加藤茶をはじめ、いつの時代にも志村には“あうんの呼吸”で笑いを生み出せる相手がいた。

志村けんさん

〈鏡コント〉でおおいに笑わせてくれ、志村に代わって『キネマの神様』の主演を引き継いだ沢田研二。『志村けんのだいじょうぶだぁ』の〈芸者コント〉で、なんともいえぬ緊張感を孕んだ笑いを醸していた柄本明。『志村けんのバカ殿様』の家臣役でバカ殿を盛り立て、『志村流』『志村塾』『志村通』『志村座』といった深夜枠を支え、プライベートでは“週8で会っていた相手”を務めていたダチョウ倶楽部の上島竜兵。『志村でナイト』で上島的ポジションに就き、やはり“週8”で飲み、志村が遺した愛車〈キャデラックエスカレード〉を引き取った千鳥の大悟。

 そして、田代まさし。老夫婦に扮した彼と志村が「ばあさんや!」「じいさんや!」と呼び合うのを合図に噛み合わない会話を延々と続けていく「ご存知!じいさんばあさん」を筆頭に、『志村けんのだいじょうぶだぁ』では〈ひとみ婆さん〉や〈デシ男〉に振り回される相手役をこなし、監督コント、泥棒コントなどジャンルを問うことなくフレキシブルに対応し、鉄板すぎるコンビネーションを披露していた。

志村けんと“あうんの呼吸”でコントを繰り広げた女性たち

 ついつい“志村けんと○○”となると男性とのコンビを思い浮かべてしまうかもしれないが、加藤茶や田代まさしとタメを張る“あうんの呼吸”でコントを繰り広げられる女性も実に多かった。

©文藝春秋

 そのルーツ的な存在として挙げねばならないのが、『8時だョ!全員集合』で〈夫婦コンビ〉の相手を務めた桜田淳子だろう。帰宅してきたサラリーマンの夫・志村が夕飯をせがむとなにも用意しておらず「お米を研ぎますね」と答える淳子。それを夫に憤慨された彼女が「私ってダメな女ね……」と泣き崩れると、悲壮な音楽が流れ、スポットライトが彼女を照らす。志村が慌ててなだめて愛を誓い合うも、また淳子がなにかをやらかして泣き崩れるのを繰り返すという内容。