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「瀕死のキャラが何の理由もなく根性で立ち上がるのとか見ていると…」  インパルス板倉俊之が『進撃の巨人』にハマったわけ

「瀕死のキャラが何の理由もなく根性で立ち上がるのとか見ていると…」  インパルス板倉俊之が『進撃の巨人』にハマったわけ

インパルス・板倉俊之インタビュー#1

2021/04/08
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『別冊少年マガジン』で連載中の大ヒット漫画『進撃の巨人』(以降、『進撃』)。

 本作は現在、漫画は残すところあと1話、アニメもファイナルシーズンが佳境に入り、日本のみならず世界中でファンを熱狂させている。

 そのストーリーはこうだ。突如出現した人を食らう巨人たちに自らの生存権を脅かされた人類は、広大な土地に巨大な三重の壁を築き暮らしていた。しかし巨躯を持つ「超大型巨人」、そして壁を破壊する外皮を纏った「鎧の巨人」の襲撃により壁は突破され、人類は100年ぶりに巨人に蹂躙されてしまう。10歳だった主人公エレン・イェーガーはその襲撃により母親を目の前で食い殺され、巨人への復讐を誓うのだった……。

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 そんな絶望のダークファンタジーに魅せられたのが、昨年9月3日に放送されたテレビ朝日系の人気トーク番組『アメトーーク!』の「進撃の巨人芸人」にも出演した、人気お笑いコンビ・インパルスのボケ担当である板倉俊之さんだ。

 

 今回はディープな『進撃』ファンである板倉さんにインタビューを敢行。最終回が目前に迫った『進撃の巨人』に関して、まだ読んでいない人でも思わず読みたくなること請け合いのアツすぎる想いを語り尽くしていただいた。 (全2回の1回目/後編を読む

綺麗事も根性論もない、ロジカルでハードな世界観に魅了

――まずは板倉さんが『進撃の巨人』という作品と出会ったきっかけを教えてください。

進撃の巨人(1) 週間少年マガジンコミックス

板倉 芸人やる前にガソリンスタンドでバイトしていた頃は、全週刊漫画雑誌を同僚と分担購入して読破していたんですが、芸人やるようになり、忙しさで単行本派になりました。でも、今度はおもしろい漫画を探すのが大変で、周りの信頼できる人たちに勧めてもらうようになったんですが、そのときに『ゴッドタン』(テレビ東京系)とか手がけてきたプロデューサーの佐久間宣行さんに、「板倉は『進撃』絶対ハマると思うよ」って紹介してもらって。読んだらまあ、これがおもしろくて……。僕、少年漫画でも『HUNTER×HUNTER』みたいに毒がある作品が好きで、逆に綺麗事とか根性論ばかりの作品は読めないんですよ。だから『進撃』はピッタリでしたね。