YouTube側がチェックする部分は…?
「YouTube側の規制も時とともにどんどん変わっていっていますからね。私がチャンネルを開設した2017年頃は、まだまだ下着が見えても広告を付けられていたので、そこからも収益をもらえていました。ただ、最近は規制も厳しくなってきていますし、今後もっと厳しくなっていくんじゃないかなと思っています」
“微エロ”の世界も、地上波同様、なかなかに世知辛い。
実際にYouTube側の微妙な匙加減でコンテンツにOKが出たり、出なかったりすることがあるのだそうだ。
「例えば私があったのは過去に黒い下着をはいていると、何もはいていないようにも見えるということで、注意を受けたこともありました。白だと大丈夫なのに(笑)。そういう風にYouTube側も微妙な部分をチェックしてきます。なのでこちらも臨機応変に変わっていかないと、2、3年後には収入が0になっている――という事態も当然、起き得ると思っています」(同前)
アダルトサイトではないからこその魅力
では、そんな“微エロ”の世界で人気を博すためにはどんなことが必要なのだろうか?
「アダルトサイトではないからこそ、いろんな人のフェチを刺激することが大事なのかなと思っていて。私もたまに、露出どうこうよりも『足の裏が見たい』とか言われることもありますし(笑)。そういうのが好きな人もいるわけで、確実に微エロでも需要はある。そういうニーズにできる限り応えながらやれているのが続いている秘訣なのかもしれません。
あとはいかに配信の中で“素”を出すことができるのかが重要な気がしていて。YouTubeではいわゆるダイレクトなアダルトコンテンツはないですから、ファンにとっても『雲の上のアイドル』ではなく、身近な人間だということを感じてほしいと思ってやっています。いろんな企画の失敗もあえて隠すことなく見せることで、ファンも楽しんでくれているんじゃないかと思います」
プロが続々参戦するYouTubeだが、その裏では新たな潮流が出てきているのだ。
撮影=杉山ヒデキ/文藝春秋
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