4月1日の夜、男性が運転する車に乗り込んだ鈴木はリラックスした表情で談笑を始めた。駅から車で数分の鈴木の自宅マンション前に車が停まると、鈴木が1人で降りてマンションに入っていった。鈴木を降ろした男性は近くのコインパーキングに車を停め、30分ほど車内で時間を潰した後にようやく車から出てくる。鈴木が入ったマンションのエントランスで鍵を取り出すと自分でオートロックを開け、鈴木の部屋へ入っていった。
この男性は一体、何者なのか。
黒マスクをつけ、えんじ色のチェックシャツの中にはバレンシアガのTシャツがのぞいている。デザイン柄の黒のタイトパンツに白のスニーカーという若者のような格好だ。
男性の正体は前所属グループの…
実はこの男性の正体は、鈴木がかつて地下アイドルとして活動していたグループ「81moment(エイトワンモーメント)」を立ち上げた40代後半のプロデューサー、S氏。愛車のナンバーに「81」を入れているのも、愛着のあるグループ名の名残だろうか。
「Sはもともとは、竹下通りでギャルモデルのスカウトなどをしていました。スカウトしたギャルモデルたちにブログで美容品のプロモーションなどをさせていたようです。アイドルに関わるようになったのは6~7年前。当時はまだ地下アイドルが今ほど流行っていませんでしたが、『81moment』は界隈で人気になり、メンバーを変えて現在も活動しています。
Sは『81moment』の運営会社の役職にはついていませんが、ながらくグループについての決定権を持つプロデューサーのような立場でした。現場には今も頻繁に顔を出しています」(S氏を知るアイドル事務所関係者)
そのS氏と鈴木は現在、“半同棲”状態にある。取材班が確認した限りでも、4月1日からの1週間の半分以上を、S氏は鈴木のマンションで寝泊まりしていた。