携帯電話会社やMVNO各社のプランを用いることで、格安での運用ができるようになった現在、メインのスマホと別に、サブのスマホを持ちたいと考えている人は少なくないでしょう。

 スマホが2台あれば、電話をしながらウェブを見たり、動画を見ながらSNSを参照したりと、1台持ちでは不可能だった運用が可能になります。とはいえ、いくらサブのスマホといっても、ロースペックで動きがもっさりした端末はNGでしょう。また毎日持ち歩くことから、大きく重いスマホも、なるべく避けたいところです。

 こうしたニーズにぴったりの超小型SIMフリースマホが、今回紹介する「Jelly 2」です。手のひらにすっぽりと収まるクレジットカードサイズのこの製品について、今回はその特徴を紹介します。

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Unihertz「Jelly 2」。手のひらにすっぽり収まるサイズのSIMフリースマホです

3インチの超小型ながらフルスペック

 Jelly 2は、Unihertz社が手がけるSIMフリースマホです。初代の「Jelly」に改良を加えた新モデルで、クラウドファンディングを経て、この3月から日本でも一般販売が開始されました。

 本製品の特徴は、一般的なスマホよりもはるかに小さい3インチという画面サイズでありながら、スペックが充実していることです。

 メモリは6GB、ストレージは128GB、OSにAndroid 10を搭載しており、さらにCPUはオクタコアのHelio P60と、一般的なAndroidスマホでいうところのミドルレンジの性能を備えています。小型化および薄型化のために、性能を犠牲にした製品とは一線を画しています。

 また、こうした小型スマホに共通する、バッテリーの持ち時間の悪さも改善されており、メーカー曰くiPhone 7並という駆動時間を実現しています。実際に使った限り、そこまで長くはありませんが、丸一日電源を入れっぱなしにしていると夜にはバッテリーが力尽きてしまう製品とは比べものになりません。

iPhoneの小型モデル「iPhone 12 mini」と比べてもこれだけのサイズ差があります
片手で余裕で握れるサイズ。反対側まで指が届かないほど大型化した昨今のスマホとは大違いです
3インチという小さな画面サイズゆえ文字入力の難易度は高め。ただしサクサクと動くためストレスはありません
指紋認証に加えて顔認証にも対応します

 また背面の指紋認証に加えて、顔認証に対応しているのも大きなメリットです。いずれもロック解除までのスピードは速く、電源ボタンを押して画面を点灯させてすぐに使えるようになると言っていいほどです。iPhoneをはじめ、指紋認証と顔認証のどちらか一方にしか対応しないスマホは少なくないだけに、本製品の利便性は際立っています。