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「大人向け」が敬遠されるようになったハリウッド…イギリスで映画作りを学んだジョー・ライト監督が抱く懸念

映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』ジョー・ライト監督インタビュー

2021/05/14

source : 週刊文春

genre : エンタメ, 映画

近年のハリウッドへの懸念

 影響を受けた監督は、フェリーニ、パッソリーニなどイタリアの巨匠や、タルコフスキー、黒澤明など。人生を変えた映画は15歳の時に見たマーティン・スコセッシの「タクシードライバー」とデビッド・リンチの「ブルーベルベット」だったが、アメリカ映画より外国語の映画をよく見てきた。そんな彼は、近年、ハリウッドのメジャースタジオが大人向けの映画をますます敬遠するようになったことに、当然、懸念をもっている。

「スーパーヒーロー映画を作りたい映画監督にとっては天国だろう。でも、僕はスーパーヒーロー映画に興味がない。大人向けのシリアスな映画を作りたい僕のような人は、以前よりもずっと優れたものを作っていかないとダメな時代になったのかもしれないね」

 
 

◆◆◆

【プロフィール】
Joe Wright/ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アートで映画制作を学ぶ。2000年にTVミニシリーズで監督デビューし、「ザ・ラスト・キング(原題)」(03)で英国アカデミー賞(BAFTA)最優秀ドラマシリーズ賞を受賞。ジェーン・オースティン原作の「プライドと偏見」(05)で長編映画監督デビューし、続く「つぐない」(07)はBAFTA作品賞を受賞、アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされた。09年の「路上のソリスト」でハリウッドに進出し、以降、アクションスリラー「ハンナ」(11)、文芸映画「アンナ・カレーニナ」(12)、ファンタジー大作「PAN ネバーランド、夢のはじまり」(15)と様々なジャンルに挑戦。伝記映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(17)では、アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされ、主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)と、メイクアップ&ヘアスタイリング賞(辻一弘ら)をもたらした。

【STORY】
広場恐怖症を抱え、独りで家に籠りきりの生活を送るアナ(エイミー・アダムス)。とあることをきっかけに、向かいの家に越してきたジェーン(ジュリアン・ムーア)とその夫アリスター(ゲイリー・オールドマン)の覗き見を始めた彼女は、ある日、アリスターがジェーンに対し恐ろしい暴力を振るう瞬間を目撃。しかし、アリスターは何も起きていないと主張し、警察も、病を抱える彼女の証言を受け入れてくれません。さらに、ジェーンを名乗る全くの別人までもが現れ、疑心暗鬼に陥り焦燥と不安に苛まれていく彼女……。果たして事件は本当に起きたのか!?そして彼女が籠りきりの生活を送るに至った衝撃の“ある理由”とは?

INFORMATION

Netflix映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
5月14日(金)より独占配信開始
https://www.netflix.com/jp/title/81092222

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