ロッテの21世紀五輪イヤーはまずまずな成績
<2008年:北京五輪>※レギュラーシーズン4位
清水直行
25試合 13勝9敗165.2回108奪三振7完投2完封 防御率3.75
荻野忠寛
58試合 5勝5敗1H 30S 58.2回41奪三振 防御率2.45
西岡剛
116試合 打率.300 473打数142安打 13本塁打 49打点 18盗塁
今江敏晃
117試合 打率.309 405打数125安打 12本塁打 55打点 3盗塁
※ゴールデン・グラブ賞
貯金を3作りながらもBクラスに終わったシーズンだったが……うーむ、この辺になると名前を見るだけで懐かしさを感じる(西岡は北京五輪日本代表メンバーでもあった)。ちなみに里崎智也との併用イメージが強い橋本将が打率.311、11本塁打55打点、大松尚逸も打率.262、24本塁打91打点の好成績を残している。
<2004年:アテネ五輪>※レギュラーシーズン4位
渡辺俊介
23試合 12勝6敗150.1回101奪三振4完投 防御率3.59
薮田安彦
66試合 3勝4敗2S 77.1回71奪三振 防御率2.79
ベニー
130試合 打率.315 457打数144安打 35本塁打 100打点 8盗塁
福浦和也
128試合 打率.314 506打数159安打 11本塁打 73打点 2盗塁
市長選出馬で最近話題なボビー・バレンタイン体制の第2期1年目である。李承燁が鳴り物入りで入ったがNPBへの対応で苦しんだ一方で……大活躍したのはベニーだった。愛くるしい見た目ながら、その長打力と意外な足の速さは頼りになった限りである。
なお90年~00年代ロッテの象徴である初芝清が打率.282、6本塁打21打点といぶし銀の成績で、堀幸一も打率.261、14本塁打51打点14犠打と“らしすぎる成績”である。
何よりこの年は西岡や今江の抜擢、セットアッパーで薮田が覚醒、里崎・橋本の捕手併用も始まっている。球団再編が叫ばれたご時世の中、シーズン最終盤でプレーオフ出場権は逃したものの――翌年の日本一への布石が打たれた1年だったと言えるのだろう。
こんな感じで見ていくと「ロッテの21世紀五輪イヤーはまずまずな成績」な印象だ。五輪がどうなるかは現状さっぱりわからないわけだが……まずまずより“さらに上”な成績と結果を、選手たちに期待したいものだ。
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2021」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/45140 でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。