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自然と降りてきた言葉の中に「神戸」があった

 いつも冷静に、沈着にと心に刻み、実況席に座る自分が珍しく自分が紡いだ言葉をあまり覚えていませんでした。しびれた。興奮した。鳥肌が立っていた……あとで吉田選手のホームラン実況を思い出し、こんな言葉を並べていたんだと。そして、その中に「神戸の空へ」というフレーズが入っていました。自然と降りてきた言葉の中に「神戸」があった……やっぱり神戸が好きなんだなぁと。ここでオリックスを観て応援してきたんだなあと。オリックス最強時代の皆さん、どの方に聞いても日本でNo.1のスタジアムと皆さん、仰います。日本で最も美しく鮮やかで爽やかな球場。それがほっともっとフィールド神戸。かつてのグリーンスタジアム神戸なんですよ。

 その舞台で令和の名勝負が生まれました。吉田正尚対田中将大。

 これからも我らが正尚と楽天の歴史的エース田中将大の激突は涎モノです。たまりません。その日お立ち台に立った吉田正尚も「神戸での試合が少ないのですが、神戸のファンの声援が好きです」と言ってくれました。神戸でもっと試合をしたいと言ってくれるオリックスの選手もほんまに多くいます。

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吉田正尚と筆者(2019年撮影) ©田中大貴

 オリファンの皆さんどうですか? もっと神戸で試合してもらいましょうよ。僕のところにもほっともっとのチケットはどうやったら手に入りますか?という連絡を多く頂きます。ねえ、皆さん、神戸での試合なら満員にする自信はありますよね? 僕も兵庫県出身者として全身全霊を尽くします。だって神戸でオリックスを好きになったんやから。イチローさんも田口さんも神戸からアメリカに渡り活躍してくれたんやから。イチローさんにもいつか神戸で凱旋引退セレモニーをしてもらいたい。まだ僕は諦めてへん。いつかできると信じてる。

 さあ、全国のオリックスファンの皆さん、神戸に大集合しましょう! ほっともっとが満員になり続ければ神戸での試合は増えますよ! どうですか? 神戸でオリックスを観ましょうよ! 近鉄バファローズファンだった皆さんも協力してくれるはずやから。神戸に行きましょう!

 僕はまずはオリックス球団の関係者さんにネゴシエイトしまくります! いくぞ、神戸へ! いくぞ、日本シリーズ!

 オリックスと神戸、好きやねん!

©田中大貴

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