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緊急事態宣言下の新宿・渋谷の“路上飲み”の実態「サウナが閉まったので、1杯だけ」「今しか感じられない空気を吸いに」

2021/05/06
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 東京都は人々に夜間の外出を控えさせる目的から“街頭以外の照明やイルミネーション、ネオンの消灯”を呼び掛けている。

©武馬怜子

 その影響で歌舞伎町のシンボル「歌舞伎町一番街アーチ」の灯も消えていた。 

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 歌舞伎町内にも営業中の店があったが、ほとんどが休業中。 

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 ©武馬怜子

「今この瞬間しか感じられない空気を吸いに」

 歌舞伎町では多くの店が休業している一方で、TOHOシネマズ新宿の横にあるシネシティ広場(通称・新宿コマ劇広場)が、数カ月前から“路上飲みスポット”になりつつある。広場でカップ麺をつまみに酒を飲んでいた2人組に話を聞いた。 

 「カップ麺とロング缶って民度低い感じしますよね(笑)」©武馬怜子

「もともと緊急事態宣言の前から2人で会う約束をしていたんです。GWはほとんど家にいて、最初は『どうしよっか〜』なんて話していたんですけど、せっかくなので今この瞬間しか感じられない空気を吸いに来ました。

 多分この先コロナが収束したら、路上飲みが流行するなんて現象は簡単には起こらない気がするんですよね。さっきも通行人にゴミを見るような目で見られたので、雰囲気は味わえてると思います」 

 本人たちの希望通り、空前絶後の路上飲みブームを謳歌できているようだ。