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「本当にみんな閉まってるなぁ」GWのお台場は、ひと気のないゴーストタウンになっていた

緊急事態宣言下の東京を歩く #2

2021/05/10
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新宿中央公園では遊べる遊具に子供が集中していた

 都庁が一望できる新宿中央公園でも大型遊具が閉鎖され、訪れた子供たちが遊べる遊具に集中してしまっていた。

マスクを外してはしゃぐ人も
お酒を飲む人も
ピクニック日和
閉鎖された大型遊具(新宿中央公園)
遊べる遊具に人が集中してしまう

「キャンセル料がもったいので」浅草に来た女子大生

 浅草の雷門、浅草寺は東京の観光地として真っ先に挙げられるスポットだろう。雷門から浅草寺へ抜ける仲見世は、多くの店の休業と不安定な天候もあり人出はかなり少なかった。普段は国内外問わず多くの観光客で賑わう雷門前だが、人がいないので記念撮影がしやすく、着物をレンタルした外国人や日本人の観光客が写真撮影を楽しんでいた。

着物を着て撮影を楽しむ
閑散とした仲見世

 浅草寺で友人と写真を撮り合っていた都内に住む女子大生に話を聞けた。

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「GW中は自粛して過ごしていて、今日もどうしようか迷ったんですが、着付けの予約もしていたしキャンセル料を払うのも、もったいないので友人と来ました」

商店街も人出は少ない

国や行政の決断の遅さと、ちぐはぐな対応で

 それでも昨年のGWと比べると人の移動が活発になった今年のGW。一番の要因は、やはり国や行政の決断の遅さと、ちぐはぐな対応だろう。

 緊急事態宣言をするにしても、もっと早ければGWの予定を見直す時間もできたであろう。東京都だけ酒の提供の自粛や映画館を休業させれば、隣接する都市に人が流入することも容易に予想できたはずだ。

銀座の人出

 国民に自粛を要請する前にできることはもっとあったのではないだろうか。GWに東京の街を歩きながらそう感じた。

写真=八尋伸

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

「本当にみんな閉まってるなぁ」GWのお台場は、ひと気のないゴーストタウンになっていた

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