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「わかった! やめてくれ!」愛知“包丁2本”でメッタ刺し なぜ23歳容疑者は遠く離れた埼玉の会社員を殺したのか?

「わかった! やめてくれ!」愛知“包丁2本”でメッタ刺し なぜ23歳容疑者は遠く離れた埼玉の会社員を殺したのか?

2021/05/20

genre : ニュース, 社会

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辻田容疑者は「全然知りません。やっていません」

 騒ぎを聞きつけた別の住民が撮影した動画にも、グレーのパーカーのような服を着た辻田容疑者が包丁を持って男性に向かう場面が残されている。撮影者の「え!? 包丁?」と驚く声が生々しい。

「え!?」「包丁?」撮影者が驚く声が生々しい ANN NEWSより

「警察呼んだ!?」

「誰か救急車呼んで!」

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 辻田容疑者を取り押さえた近隣住民らがそう叫ぶ場面まで映されている。

 しかし、田原警察署員は血の海が広がった凄惨な現場を目の当たりにした翌日、逮捕した辻田容疑者に再び驚かされる。

「全然知りません。やっていません」

 逮捕直後、辻田容疑者はそう供述したからだ。

2人の間にあった不動産投資を巡るトラブル

 現場は名古屋市の中心部からおよそ70キロ、農業が盛んな渥美半島の中央部に位置する。田畑の中に住宅が点在する田原市はのどかなところだ。土日ともなれば、道の駅に売られる新鮮な野菜を目当てに隣接する豊橋市から大勢が車で訪れる。現場アパートも畑に隣接し、近隣住民は「物騒な事件が起きるような土地ではない」と口をそろえる。

近隣住民と郵便局員に取り押さえられる辻田容疑者 ANN NEWSより

 殺害されたのは埼玉県川口市の会社員、大塚巧さん(43)だった。大塚さんは一体なぜ、関東からはるばるこの田舎町を訪れ、辻田容疑者に殺害されてしまったのか。地元社会部記者が説明する。