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 そんな中、私が「本当にあってよかった……」と思ったアイテムが「ニンテンドー3DS」だ。いやいや、決して「移住するなら3DSを買いましょう!」と言いたいわけではない。引っ越したあとは思いのほか暇になると言いたいのだ。

 移住にあたって主な家具はほとんど捨てたと言ったが、もし本気で移住するなら、自分の趣味や娯楽の道具は用意しておいたほうがいい。今年はタイガースが絶好調なので、阪神ファンの筆者は「DAZN」に加入もした。様々な試合を見られ、「こんな楽しい人生があったのか!」と満足している。

スペアタイムを埋めてくれる3DS

「移住先でも稼ぐ」ために大切な3つのこと

 さて、ここからが本題である。移住前の筆者は「東京にいた頃よりも仕事が減るのは仕方ないだろう」と思っていたし、そのつもりでいたのだが、なぜか移住後も仕事の依頼が絶えないのである。ここ半年で、新聞でのコラム執筆、佐賀新聞での講演、田舎暮らしをテーマにした書籍のインタビューなど、さまざまな仕事を頂いた。

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 どうして移住先でも仕事が絶えないか? 自分なりに分析すると、おそらく以下の3つのことを大事にしてきたからだろう。

(1)東京時代に築いた人間関係
(2)SNSのフォロワー数の多さ
(3)移住先への忠誠心をアピールすること

 まず(1)についてだが、結局、移住先でも仕事をくれるのはこれまで付き合ってくださった人ばかり。現在の収入源の93%は、東京で知り合いだった方からの仕事だ。佐賀や福岡の人々からいただいた仕事もあるが、圧倒的に東京発のものが多い。残念ながら地方には地元企業に就職した人を除き、移住者向けの仕事はまだ少ない。これまでの仕事を維持した上で、地元で新しい仕事を見つけるのが、堅実な移住戦略と言えよう。ここまでが第一段階と言える。

 次に大事なのが、(2)SNSのフォロワー数の多さだ。筆者のTwitterのフォロワー数は、約3万7000人。もしかすると佐賀県民の中で、一番多いかもしれない。これは当然、新規の仕事を得る上でも役立った。ネットでの知名度が高いが故に、たとえば以下のような仕事を頂いた。

・佐賀新聞からの取材
・佐賀新聞の広告企画での原稿執筆
・西日本新聞でのエッセイ寄稿
・佐賀県庁からのPR業務(イベント、執筆など)
・地元の移住促進系企業からのイベント出演
・さらには佐賀県知事への表敬訪問