特に「リーガル・ハイ」! 古美門研介演じる堺雅人の長ゼリフに脅威を感じたが、同時に新垣結衣の愛嬌、ツッコミのタイミング、そして育ち盛りの子どものような独特の存在感に、大物ぶりを感じたものである。
出演作の“ヒット率”が高い!
万華鏡の如く豊かな表情を見せるタイプではないが、笑顔と苦悩する顔の破壊力がすごい。だからこそ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の白石恵役は、まさに当たり役。しかも戸田恵梨香演じる情熱家・緋山とのコンビは、キャラの対比が最高。おかげで今回、戸田の結婚からたった半年で、ガッキーも結婚を発表したことに妄想がさく裂してしまった。緋山が「アンタも結婚すんの? やだ真似しないでよ」とか言いつつ、ニヤニヤと白石の肩を叩く……。ああ、鮮明にイメージできる。萌える!
ドラマファンの間で「ガッキーが猛烈にかわいい」と評価の高い2006年の「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」を、リアルタイムで見逃したのは悔やまれる。主演が長瀬智也、共演が手越祐也など、今となってはレアなキャストではないか。痛恨の極み!
というふうに、ガッキーを思うだけで、もう一度見たい作品がガスガスと浮かぶ。心が走る! 結局Amazonプライムで彼女の出演作を片っ端から観てしまい、記事を書くのがこんな遅れたタイミングになってしまった。
改めて「他にどんな作品に出ていたのだろう」と彼女の出演作をウィキペディアでチェックすると、意外なほど数は少ない。ヒットの確率の高さに驚いてしまった。
「平匡さん」の浸透力はすごい……
さて、星野源と交際するきっかけになったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。社会現象を起こすほどのブームとなったが、このドラマでは、女性でも星野演じる「平匡さん」に自分を重ねた人は多いのではないだろうか。とにかく「愛されることへの自信のなさ、恋愛に対するコンプレックス」を理想的な清潔さで体現したキャラクターだったと思う。
みくりにどう接するのがベターか悩むシーンの生真面目さ。ハグをしたとき目をつむる顔の子犬感。誠実さを余すところなく表現できている黒縁メガネ。毎回、清潔さとセンスの良さを感じるオシャレシャツ。言葉の丁寧さ。筋の通った話の仕方。外見から仕草から、下心や嫌味を消臭剤で吸い取っているかの如く、無臭なイメージである。恋愛ドラマに全く興味のない80の母ですら「邪気が全く感じられない」と、平匡に夢中になった。若年層から老年層まで広く心に入り込む、平匡というキャラの浸透力のすごさ……。