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 結婚のニュースを知ったとき、母は「ガッキーが平匡さんと結婚ってぴったりね」とご機嫌だったが、ガッキーと結婚するのは星野源である。「平匡」の浸透力が凄すぎて、ドラマと混同してしまっている。あくまで私のなかでだが、星野源は多才で器用なモテ男という印象がある。平匡というキャラクターの間には、ナイル川ほどの大きな差がある気がしてならない。いや、星野源と面識がなく、素を知らない私が、勝手に平匡とのギャップを想像するなど失礼な話だ。やめよう。そもそも、多才で器用に越したことはないじゃないか。

 アーティスト、俳優、文筆家としても大きな評価を得る星野源。彼の魅力の沼は、なかなか深いということだけは間違いない。

歌手・新垣結衣の“たまらない魅力”

 星野源は「SUN」「うちで踊ろう」「恋」などヒット曲を連発。その太く柔らかな美声は言わずもがなだが、声の良さなら、新垣結衣も素晴らしい。「逃げ恥」第5話「ハグの日、始めました!」のワンシーンで、星野源に抱きつく前の「ヤー」という掛け声はビックリした、かわい過ぎて! あの声で来られて「結構です」と拒否できる人などおろうか。断言する。いない!

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 歌手としてもシングル4枚、アルバム3枚を発表している彼女。声と表現力が温かく、可憐な野の花のよう。総合歌唱力という点では評価は分かれるが、ウィスパーボイスが好きな人にはたまらない声だ。私も菊池桃子、伊藤つかさ、原田知世と合わせてプレイリストを作り、心が落ち着かない夜、聴いている。寝る前に彼女の「heavenly days」「小さな恋のうた」を聴くと、心のギザギザが丸くなり、明日は全人類にやさしくなろうと思う。耳がこそばくて切なくてたまらない!

  17歳当時の写真集「ちゅら・ちゅら」(集英社)

 ガッキーロスが重症の方は、今聴くと破壊力が凄すぎるかもしれない。ということで、心に余裕のある人に限り、彼女の大きな恋と幸せを願いつつ、澄んだ歌声に浸ろう。当然ながらイヤホン推奨だ。

まだまだガッキーを見ていたい

 さて、私の場合は薄めではあるが、ガッキーロスはもうしばらく続きそうだ。「ロス」という言葉は、心に空いた穴をたった2文字で共有できる、とても便利な言葉だ。今までの大好きが溢れ、寂しさと混ざってたまらなくなり書いてしまう2文字。「ロス」の先にあるのは、やっぱり期待なのである。

 2022年からは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に、主人公・北条義時(小栗旬)の初恋の人、八重役で出演が決まっている新垣結衣。とても楽しみだが、大河出演をもって引退、もしくは芸能界から距離を置くのでは……という噂も飛び交っている。頼むから女優をやめないでほしい、と切に願う。本格的なロスはまだまだ先にしてほしい。