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盗撮は日常茶飯事、時には…

“夜這い”のリアリティを出すためとはいえ、女性がアイマスクを着用するうえに手枷などの拘束具も使用できるため、接客時のトラブルは絶えないという。

「女の子は部屋の様子が見えないので、男性がやろうと思えば何でもできるのが実情。カメラを回されて盗撮されたという話は日常茶飯事です。中には行為が始まってしばらくしてから違和感を感じ、アイマスクを外したら男性が2人いたというケースもあった」(同前)

事件現場付近の捜査員 Ⓒ文藝春秋/撮影・宮崎慎之輔

 働く女性にとってもリスクの高い業態だが、危険なサービスには理由もあるという。

「『X』の事務所が入っているビルは賃料が周辺の相場より高く、かつては飲食店が多く入っていましたが現在はほぼ“風俗ビル”になっています。他店舗との競争に加えてコロナ禍で売り上げが落ちた店も多く、お客さんを増やすためにどうしても過激なサービス競争になってしまうんです。とはいえ、メッタ刺しは理解の範疇を超えています……。同様のサービスを提供する店は都内にも多数ありますが、今回のことで怖がって出勤を控える女の子も多いでしょうね」(近隣の店舗関係者)

 そして、リスクは現実のものとなってしまった。

 女性と男性従業員を刺した少年は、凶器の包丁を廊下の壁に突き刺してホテルを出ると、立川駅まで徒歩で移動し電車で逃走した。取材班が入手した写真には、全身黒ずくめの服装に黒いリュックサックを背負って、昼下がりの繁華街を走る少年の姿が写っている。駅までの道中には血も垂れていたという。

防犯カメラに写った、事件現場から走り去る容疑者の姿

 立川駅から電車でJR拝島駅まで移動し、さらに原付バイクで逃走したが、事件の翌2日に羽村市内で逮捕された。

「少年がバイクで走行しているのを捜査員が発見しました。両手に犯行の際に負ったと思われる傷があり、絆創膏を貼ったりトイレットペーパーを巻いたりしていたようです。バイクを降りたタイミングで捜査員が話しかけると『ツーリングをしています』と答えたものの、さらに追及され事件との関与を認めました。そのまま任意同行され、男性への殺人未遂容疑で逮捕されたようです。その後の取り調べでは容疑を認めています」(前出・社会部記者)

 “無防備な女性を襲う”がコンセプトの風俗店で起きてしまった凄惨な事件。真相の究明が待たれる。

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