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「生臭いにおいで気持ち悪いと思いました」当時小学生だった“愛人の娘”が法廷で証言した“最悪の性的虐待”

大阪50代社長が少女に強制性交 #2

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「体勢は仰向けで、股に顔を…」

 事件は2019年3月に起きた。当時、B子ちゃんは小学校高学年。その日、B子ちゃんは弟の小学校でのイベントが重なった関係で、母や弟と離れ、1人でヤマモト被告が週5日を過ごす “別邸”に泊まることになった。

ヤマモト被告の山奥にある別邸 ©文藝春秋

 夜、ベッドで寝ていたB子ちゃんはヤマモト被告に身体を揺すられ、目を覚ましたという。B子ちゃんはその時の様子を震える声でこう証言した。

「寝室のベッドで寝ていたら、体を揺すられて起きました。胸やお股を触られ始め、最初に下着の上から、その後下着を脱がされて直接触られました。裸にされました。胸やお股を舐められました。体勢は仰向けで、被告は股に顔を埋めてきました。生暖かい感じがして、そのあいだは『やめて』と言っていました。

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 ジェルみたいなのを(お股に)塗られて機械みたいなのをあてられました。機械は見ていないですが、震えている感じがしました。

 自分の性器を入れようとしてきましたが、最終的には入っていません。私が足などで嫌がりました。股がちぎれそうな感じがしました。入れられそうになったのはその時が初めてです。

 翌日にそばにあった棚をあけたら、ジェルや機械が入っていました」

 この“別邸”でヤマモト被告から受けた性被害はこの日だけではない。「小学5年生の秋、被告人から性器を咥えさせられたこともあった」ともB子ちゃんは証言した。

「痛いと思いました」

 検察が次に取り上げたのは、B子ちゃんが小学校高学年の夏休みに、母親のA子さんと弟、ヤマモト被告との4人で訪れた3泊4日の沖縄旅行で起きた強制わいせつ事件だ。

ヤマモト被告

 ヤマモト被告とA子さんら家族は、沖縄県宜野座にあるリゾートホテルに宿泊した。宿泊したのは2部屋で、A子さんとヤマモト被告、B子ちゃんと弟でそれぞれ部屋を使うことになった。ホテルの従業員はヤマモト被告やA子さん一家を丁寧にもてなしたが、ヤマモト被告はその日、終始不機嫌だったという。夕食の際、料理が提供される時間が遅かったことが原因だった。

 B子ちゃんはヤマモトの卑劣な犯行について、法廷でこう語った。

「セクハラ(の現場)は私と弟の部屋のベッドの上でした。弟は寝ていました。22時頃に寝てセクハラは約1時間後ぐらいだと思います。被告人が部屋に入ってベッドの横に入ってきました。私は弟の方を向いて寝ていたら、体を触られました。直接胸やお股を触られました。咥えさせられる前にお股の穴に指も入れられて、痛いと思いました。その後、被告に肩を押されて下半身の方に頭をやられました。『これ咥えて』と言われて性器を咥えさせられました。被告は最初横を向いていましたが、途中から上半身を起こしていました。

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