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「生臭いにおいで気持ち悪いと思いました」当時小学生だった“愛人の娘”が法廷で証言した“最悪の性的虐待”

大阪50代社長が少女に強制性交 #2

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「自分のせいで旅行を台無しにしたくない」

 頭をもって動かされました。時間は1分くらいです。表情は見えませんでした。性器を入れられて気持ち悪くて、あごが痛かったです。精子を出された時は『にがっ』と苦い味がして生臭いにおいがしました。気持ち悪いと思いました。その後、被告人に『トイレに出してきて』と言われました。

 弟は起きませんでした。弟は寝たらあまり起きないタイプだからです。弟には気づいてほしくなかったと思います。もし弟が気が付いたら、弟にも家族にも迷惑がかかると思ったからです。家族がその後どうなるかも分からなかったからです。セクハラされている時には被告人の怒っているところが頭をよぎりました。夕食時のことがあったので、不機嫌なのかなと思いました。

 1泊目の夜以降はセクハラにあったことを考えないようにしていました。自分のせいで旅行を台無しにしたくない、迷惑をかけたくない、と思ったからです」

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 思い出すのもつらいのだろう。証言の途中でB子ちゃんが声を詰まらせる場面もあった。

写真はイメージ ©iStock.com

ヤマモト被告に強く口止めをされていた

 最後に検察は、B子ちゃんが小学4年生の9月にヤマモト被告から受けた性被害について取り上げた。この時の現場は、ヤマモト被告が所有する和歌山県の別荘だ。A子さんと弟と3人でヤマモト被告の別荘にやってきたB子ちゃんは、A子さんが昼寝をしている隙に風呂場で被害に遭ったという。

「土曜日のお昼で、母は昼寝をしていました。別荘の外にあるジャグジー風呂に1人で入っていたらヤマモト被告が入ってきて、先に出るとバスタオルを置いてある棚のところ(脱衣所)で性器を咥えさせられました。

『これ咥えて』と言われました。被告人は立っていて、私は膝立ちでした。膝立ちだったのは被告に肩を(下に)押されたからです。被告人の手は私の頭にありました。前後の会話の内容は覚えていませんが『大人になったらするんだよ』と言われました。

ヤマモト被告が経営していた工場の内部の様子

 時間は1分くらいで気持ち悪いと思いました。頭をひいて離れようと思ったけど、性器は外れませんでした。被告人は私の頭を持って動かして、口の中に精子を出されました。被告人に咥えさせられている時に途中で終わったことはなかったです。吐き出したとは思うけど、場所は覚えていません」(B子ちゃんの証言)

 ジャグジー風呂の周囲は壁に囲われ、密室だった。母親はリビングで昼寝をしていた。テレビからは「吉本新喜劇」が流れていたという。

 その後、B子ちゃんはヤマモト被告から長年にわたり性被害を受けてきたものの「強く口止めをされていた」「中学に入学した春ごろには(精神は)限界に達していた」と証言した。

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