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「生臭いにおいで気持ち悪いと思いました」当時小学生だった“愛人の娘”が法廷で証言した“最悪の性的虐待”

大阪50代社長が少女に強制性交 #2

genre : ニュース, 社会

 今年3月より大阪地方裁判所某支部で行われている刑事裁判。大阪府郊外の町で金属部品加工の町工場を営むヤマモトシュウジ被告(50代・仮名)は町工場の従業員で愛人だったA子さん(40代)の娘であるB子ちゃんに対して「強制わいせつ」「強制性交」を犯した罪に問われている。検察は法廷で、「B子ちゃんが小学3年生の頃からヤマモト被告から性被害を受け、自殺を考える程追い込まれていた」と述べた。(#1からつづく)。

「ヤマモトは2019年夏に逮捕されました。ヤマモトは既婚者にもかかわらず、長年、自身が経営する工場の事務をしていたA子さんを愛人として囲い、A子さんの目が届かないところで当時小学校3年生だったB子ちゃんに対して、数年間にわたり、わいせつ行為を繰り返していたのです。逮捕直前の時期には、最低でも2~3週間に1回のペースで行為が行われていたことが捜査の結果わかっています」(捜査関係者)

※この裁判では被告人名から被害者が特定される可能性があるため、被害者を保護する観点から「被告人名秘匿」の措置がとられています。本稿でも被害児童の特定を避けるため被告を匿名で報じます。

ヤマモト被告の山奥の別邸

「母親も見ていましたが、何もしてくれませんでした」

 6月2日午前9時40分から行われた4回目の公判では、被害者であるB子ちゃんがビデオリンク方式で出廷した。被害当時、小学生だったB子ちゃんは、検察からヤマモト被告との関係を問われると「父親代わりの存在でした」と述べた。A子さんの夫は9年前に亡くなっており、A子さん、B子ちゃん、弟の3人家族はヤマモト被告を頼るようになっていた。

「性行為をされかけそうになったり、セクハラをされそうになりました。(セクハラの意味は? との質問に)わいせつ行為です。セクハラを受けた回数は1度よりも多いです。暴力も受けました。小学4年生のころ、顔を叩かれたり、お尻を何度も叩かれました。母親も見ていましたが、何もしてくれませんでした」

 と語った。法廷内に響く被害少女の声は、ビデオリンク方式により別室から配信されたため表情は見えないが、確かに震えていた。法廷では、若手の女性検事2人が交互にB子ちゃんに質問を行った。B子ちゃんの声には検事に信頼を寄せているような雰囲気が漂っていた。

ヤマモトシュウジ被告

 まず、検察が最初に取り上げたのは、#1でも報じた、ヤマモト被告が町工場の前社長のC子さんから譲り受けた山奥の“別邸”での出来事だ。