丸佳浩を1軍復帰後5戦4発へと導く一言
が!! なんのこれしき、ミスターの言霊は何度でも甦る!!
コトの始まりは6月上旬。5年連続リーグ優勝請負人・丸佳浩は極度の不調で2軍落ち。コロナ病み上がりもあるし中々キツい。サトテルは本物だったし、今の阪神マジ強いし、テームズのリハビリ経過も気になるし、グッバイ・スモーク案件に関してはホント痛いけど、2人の子持ち同士としてはそりゃそーだよな(帰国動画泣けたよ!)と、共感したり、パーラがMLBで復活〜ベイビーシャークやってて笑ったり、中川が抹消になったりと、未だ不安が先に立つ。
果たして今年は……と、巨人ファン達が若干の諦めを感じたその時!
早朝の読売ランドに突然のイエロー・ジャケット&オレンジのニットキャップ(相変わらずオシャレ)をキメたミスター電撃降臨!
阿部慎之助2軍監督の促し(参ったな、って言ってたけど)もあり「勝つ勝つ勝つ」を一発カマして(サラッとバージョン)からの、丸とマンツーの熱血指導!!
「オッケーイ!」と声を張り腹の中心にバシバシ気合いを入れるミスター。
「スッ、スッ、スッ」など往年のミスターらしさを感じさせるフレーズも使いながら仕上げは「インロー!」。さらに室内練習場で打ち込む丸。
何かを掴んだようなその瞬間、新たなパンチラインが生まれた。
「もう大丈夫!」
果たして、丸がここで何を掴んだのかは素人にはわからない。が、ミスターに「大丈夫!」と断言されれば、大丈夫になるしかないのが巨人軍戦士の宿命だ。
「言葉の意味はよくわからんが、とにかく凄い自信だ」とは、正にこのことである。因みにこの熱血指導シーン、巨人公式YouTubeで観られるので是非!!
その後、1軍に復帰した丸佳浩が5試合で4本のホームランを打ち、しかもそのほとんどが勝利への殊勲打なのは言わずもがな。
確かにミスターの「言霊」は実在するっ!!!
余談だが、6月20日の朝刊にてスポーツ報知のキャップ西村氏は丸の活躍を褒め称える記事の文中に「もう大丈夫」と、さりげなく新しいパンチラインを忍び込ませることに成功。これからこの「もう大丈夫」が、どうやって磨かれていくのか、そんな楽しみも増えた。
そんな訳でこの日の記録には残らないさりげない勝利は、巨人ファンたちの記憶に刻み込まれる1日になることを確信した。
「丸が二発ライトにぶち込んだから、6月23日は『もう大丈夫』記念日」
どーしても追記。落合博満の『戦士の食卓』(岩波書店)が死ぬ程面白かった! 彼もまた(信子夫人含む)言霊の遣い手でありました。
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2021」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/46108 でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。