Q 日産による無資格検査、神戸製鋼の強度偽装……。なぜ不祥事が相次ぐ?

 日本を代表する大企業、日産による無資格検査、神戸製鋼の強度偽装などと品質管理とコンプライアンスをめぐるスキャンダルが続いています。なぜ不祥事が次々と明るみに出てくるのでしょうか。(20代・男性・会社員)

A むしろ「不正は許せない」と考える現場の人が増えてきた結果かもしれません。

 日本のものづくりの信頼を失わせる企業不祥事が相次いで発覚しています。どうなっているんだ、と言いたくなりますね。

 ところが、神戸製鋼の場合、不正の中には40年以上も前から続いてきたものがあることがわかってきました。つまり、最近になってやっている不正ではないということです。

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神戸製鋼の川崎博也社長 ©getty

 むしろ最近はコンプライアンスを厳しく言うようになると共に、「不正は許せない」と考える現場の人が増えてきた結果、連綿と続いてきた不正が次々に露見しているだけだと見ることもできるのではないでしょうか。

 そう考えれば、悪いことばかりでもないように思えます。現場で働く人たちが、不正を許せないと考えるようになったから。そう考えれば、ほかの会社でも、まだまだ隠されている不正や不祥事があるかも知れません。

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