Q 池上さんの「眠り方」を教えてください。

一流の人の「眠り方」に興味があります。池上さんは普段どんなふうに睡眠をとっていますか。(35歳・男・派遣社員)

A 電車で座ると、すぐに意識を失います。

 私くらいの年齢になると、かつての同級生など、「早朝に目が覚めてしまい、寝られない」とぼやいています。歳をとると、睡眠時間が短くて済むのですね。

 私の20代は、8時間の睡眠をとらないと、使い物になりませんでした。まあ、いまでもあまり使い物にはならないのですが。

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 それが66歳の現在は、5時間の睡眠を取れば何とかなります。理想は6時間です。

 私が同級生と違って早朝に目が覚めないで済むのは、就寝時間が遅いからです。深夜や未明まで原稿を書いていて、寝床に潜り込むのは午前3時か4時。ちなみに現在は午前1時です。なので、もう少し原稿が書けますね。

 午前3時を過ぎると猛烈に眠くなるので、這うようにして寝床に到達。布団に入った途端に意識を失います。

 まあ慢性的に睡眠不足ですから、電車の中で座れると、すぐに意識を失います。短時間睡眠を繰り返すことで、睡眠不足を補っています。車内で口を開けて寝ていて、目覚めると向かい側の席の人が笑いをこらえているのに気づく、という気まずい思いをすることもありますが。

 これは、NHKの社会部記者時代、事件や災害の取材が多く、いつでも・どこでも寝られないと体がもたない、という経験をしていたからだと思います。

 でも、こんなこと体にいいわけはないですね。それぞれが、自分流のライフスタイルを見つけるということだと思います。

池上彰さんへの質問は、akiraikegami-online@bunshun.co.jpまでお寄せください。