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「もうええわ!」大阪カラオケパブ女性オーナー刺殺 容疑者がキレた“身勝手すぎる理由”――2021上半期BEST5

「もうええわ!」大阪カラオケパブ女性オーナー刺殺 容疑者がキレた“身勝手すぎる理由”――2021上半期BEST5

2021/08/19

genre : ニュース, 社会

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「まゆがどこで何をしているのか…」

 まゆさんが「ラブリッシュ」を退店する昨年7月頃、まゆさんと宮本容疑者の間で何かしらトラブルが起き、「もうお店に来ないでください」と一度は伝えていたと「ごまちゃん」のスタッフが証言している。りほさんが首をかしげながら、こう話す。

「私はその件について何もしらないんです。ただ、まゆさんがやめてから、ごまちゃんのオープン準備に入るまでの2カ月だけ別な地域のお店で働いていた時期がある。その頃、ラブリッシュにやってきたヒロシさんが『まゆがどこで何をしているのか、聞いても教えてくれないんだ』と話していたことは覚えています」

亡くなった稲田真優子さん 友人提供

 一度は関係が切れていたまゆさんと宮本容疑者に、再び接触するきっかけがあったとするなら、「ごまちゃん」のオープンだろう。

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 かつては週に一度、仕事終わりにラブリッシュに通うだけだった宮本容疑者は、店の看板娘だった30歳以上も年下のまゆさんに強い好意を寄せた。店で働く女性や常連客の目を気にすることなく、まゆさんに対する執着と、まゆさんが接客する常連客に対する強い嫉妬心をあからさまに表出した。カラオケのマイクを独占し続けるかのごとく、毎日のように彼女のもとへと通い続け、いつしか独占欲を増幅させていった。

 その先に待っていたのは――。

「まゆ太郎」として多くの常連客に愛された稲田真優子さんの殺害事件が発覚して以来、私のもとにはいくつかのメディアからコメントを求められたが、文責の伴わない依頼はすべて断った。誰にも優しく「自分の店をオープンする」という夢に懸命だった彼女の素顔を伝え、生きた証の一端を伝えることが、直接彼女を知る私の使命のように感じていた。それは果たせただろうか。

 宮本容疑者は逮捕から4日が経った現在も容疑を否認し続けている。

2021年上半期 事件部門 BEST5

1位:「ママ、死にたい」自慰行為強要、わいせつ画像拡散……氷点下の旭川で凍死した14歳女子中学生への“壮絶イジメ”《親族告発》
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2位:「もうええわ!」大阪カラオケパブ女性オーナー刺殺 容疑者がキレた“身勝手すぎる理由”
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3位:《立川メッタ刺し殺傷》“人妻を夜這いする”風俗で19歳少年はなぜ犯行に及んだのか「アイマスクで無防備な状態にも…」
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4位:「大変なことをしてしまった」事件から7年…手詰まりになった「島根女子大生バラバラ殺人事件」に起きた激震
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5位:殺害は2歳の息子の目前で…血痕も足跡も残されながら、未解決事件になっている理由
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