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「下だけで80万ちょっとかかります」

——日本はそういう点が進んでないということですね。

ゆう 進んでないです。めっちゃ遅いです。だからみんなタイに行くんですよね。技術も素晴らしいみたいだし。

——日本で手術を受けると費用はどのくらいかかるんですか?

ゆう 僕が手術を予定している病院は、下(子宮と卵巣)をとるだけで80万ちょっとかかります。ここも保険を適用していただきたいところですね(2018年から保険適用はされているものの、多くが混合診療なので、適用外で全額自己負担となる)。胸も合わせるとトータルで100万は余裕で超えますね。

 もちろんLGBTに対する理解は、少しは進んでいると思いますが、こういう制度がまだ整っていないなと感じています。手術以外にも毎月のホルモン注射代だったり、性別変更にもお金がかかります。もちろんある程度は仕方ないにせよ、そのあたりの支援は届いていないのが現状です。

©石川啓次/文藝春秋

——ホルモン注射をすると、体の変化は大きいんですか?

ゆう そうですね。結構変わります。僕の場合は、2週間に1回、お尻に注射しているんですけど、ヒゲが生えたり、声が低くなったりします。それでもたまに生理がくることもあります。ホルモンの関係で体調がすごく悪くなったりもするし。そういう意味でも早く性別適合手術をしたいんですけどね。

パートナーの声が少ない

——YouTubeで発信を始めたきっかけってなんでしょうか?

みい LGBTについて知ってくれる人がもっと増えればいいなと思って始めました。知ってくれるだけで、当事者ってすごく救われると思うんです。知ろうともせずに突き放されるとすごく悲しいですね。「気持ち悪い」とか「変なの」って言う前に、少しでもLGBTについて知ってくだされば、違う言い方になるんじゃないかなって。あとはパートナー側の情報が少なかったのもあって、いろんな方と情報を共有できたらと。

ゆう 無知が一番怖いです。YouTubeを始る前は、LGBTのパートナー側の情報がすごく少なくて、共有し合える場が全然なくて、本当に苦しかったです。

みい 最近は、当事者目線の話は、増えてきているんですけど、少しでも誰かの為になれたらと思って発信しています。YouTubeでは夜の性生活の話だったり、結婚や子育ての話だったり、オープンにいろんなことを話しています。みんな気になっているだろうなってことを発信することで、少しでも理解が進めばいいなって思っています。

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