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「自民党全員を落とす」と公言するが……
藤木の意向をくんで、小此木はIRの「取りやめ」を言い出したのではないかと聞くと、藤木は煙に巻く。
「そういった話は、出来損ないのスパイ小説みたいなものでね。オレが、『八郎、やめてこっちに来い』とも言えるし、菅が『八チャンよ、藤木会長のほうに行け。それでオレにいろいろ情報を教えてくれ』とも言える。現に、そう思っている人もいるんだから。(小此木出馬は)オレのシナリオという人もいれば、菅のシナリオだという人もいるよな」
今回「自民党全員を落とす」と公言する藤木だが、菅との関係性を否定することはない。7月中旬に菅と電話でやりとりした事実を明かす。
「『会長元気ですか』というから『元気だよ』って。『我慢しなきゃだめだぞ』って言ってやった。総理なんかやっていたら寝られないよ。大臣も馬鹿ばっかりだし」
月刊「文藝春秋」9月号掲載の選挙戦ルポでは小此木氏へのインタビューの他、菅が地元後援者に宛てた文書を公開。さらに菅、小此木、藤木の40年におよぶ関係について詳細にレポートする。
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