文春オンライン

2021/08/17

ダンス番組で優勝、サーフィンもプロの腕前

 まずはダンス。2018年にはアメリカのテレビ番組「Dancing with the Stars : Juniors」に出場し、チャンピオンに輝いている。このときは、スケートボードの大会(X Games)を蹴ってまで、番組に出演した。限られた練習時間の中で優勝までしてしまうのだから、彼女の才能と集中力の高さが窺える。

 また、プロサーファーとしての一面もある。父親と弟のオーシャン(9)とともに、朝5時からサーフィンに出かけることも多いというスカイ・ブラウンは、スケートボードの大会のために世界中を転戦しながら、2019年にはテキサス州で開催されたエアリアル(サーフィンにおける高難易度テクニックの一つ)の祭典に若手女性選手として招待され2位になるなど、早くも“二刀流”の活躍を見せている。

弟のオーシャン・ブラウンもまた、スケートボードとサーフィンはプロ級だという  ©getty

 さらには、弟のオーシャンとともに自身のYouTubeチャンネル(Sky & Ocean)を開設し、スケートボードやサーフィン、日々の生活の動画をアップ。8月6日時点でチャンネル登録者数は29.5万人にものぼる。インスタグラムでも126万フォロワー(8月6日時点)と、SNSでも世界中のファンから支持されているインフルエンサーだ。BBCも「スケートボードが今後オリンピック競技として定着する可能性が高い中、デジタル時代のスーパースターになるだろう」と、彼女を評している。

昨年5月の大怪我で両親からは……

 そんな多才なスカイ・ブラウンだが、東京オリンピックの開催が1年延期されていなければ、おそらくメダル獲得はできていなかっただろう。テレビ中継の実況でも繰り返されていた通り、昨年の5月、彼女はスケートボードの練習中にコースから転落し、大怪我を負っていたからだ。

 頭蓋骨と左腕、左手首を骨折し、心臓と肺にも裂傷を負うほどの重傷で、一時は意識不明でICUにも入った。

 当時のことを、スチュアートさんは「一晩、心配と恐怖に怯えて過ごした。スカイが意識を取り戻せるか、命を取り留められるかの瀬戸際だった」と、CNNに語っている。

【画像】本人のインスタグラムでは、サーフィンの練習風景も公開している
 

 英ガーディアン紙によると、この大怪我を受けて、両親はスカイ・ブラウンに、スケートボードをやめるよう説得したこともあったという。しかし、東京オリンピックに対する彼女の決意は強く、その思いが揺らぐことはなかった。

 怪我から復帰するまでの間も、スカイ・ブラウンは落ち込むことなく、前向きに、精力的に活動していた。著書「Sky’s the Limit」を刊行したかと思えば、「GIRL」という曲で歌手デビューを果たすなど、どんな時間も無駄にはせず、活躍の幅を広げていった。