文春オンライン

《大津小1女児暴行死事件》17歳と6歳の子供を残して母親は大阪に滞在「毎日楽しかったらなんでもいっか、、、笑笑」

genre : ニュース, 社会

note

「オレ、捕まるのかな……」

 事件があった8月1日、警察の事情聴取を終えて自宅に帰宅した17歳の少年は、不安そうな声で母親に一言、そう漏らした――。母親は「Mは何か言っていた?」とだけ聞くと、それ以上少年を問いただすことはなかった。

 8月1日、滋賀県大津市の17歳の無職の少年が小学校1年生の妹Mちゃん(6)を暴行して死亡させた事件。少年は当初、「妹が公園のジャングルジムから転落した」と言って、近隣住民に助けを求めた。しかし、その後の警察側の捜査で、実際には兄である少年がMちゃんを自宅で殴ったり蹴ったりした揚げ句、右副腎破裂やろっ骨骨折などのケガを負わせ、死亡させたと見られている。

ADVERTISEMENT

Mちゃんが倒れていたジャングルジム Ⓒ文藝春秋

 文春オンラインはこれまで、Mちゃんが亡くなるまでの経緯や、Mちゃんの家庭が経済的に困窮し、家賃を滞納していた事実などを報じてきた。

 その後の取材で、事件の数日前から母親が子供2人を残して1週間ほど家を留守にしていたことがわかった。Mちゃん家族をよく知る人物が説明する。

Mちゃんと母親が7月21日に一緒に撮った写真には、夏休みを楽しみにするコメントが

体の右半分にアザが集中していた

「Mちゃんが亡くなった日、母親は大津ではなく大阪に滞在していました。もともと母親は家を空けがちで、今回も数日前からMちゃんと少年の2人を残して家を離れていました。8月1日の朝に警察からの電話で『Mちゃんがジャングルジムから転落して救急車で運ばれた』と聞かされ、慌てて車で大津へ向かっていましたが、その時も怪我程度だろうと思っていたようです」

 しかし、Mちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。捜査関係者は、Mちゃんの遺体の“異様さ”を指摘する。

「Mちゃんの死因は『外傷性ショック』です。遺体は目が開いたままの状態だった。体には無数のアザが見つかったが、その大半が体の右半身に集中していた。これは左利きの人間が暴行を加えた時に起きる特徴。そして事件当時一緒にいた17歳の少年は左利き。不審に思った警察は、事件当日から少年による暴行の可能性を想定して、少年と駆けつけた母親の2人に事情を聞いていた」

関連記事