最新主演映画『孤狼の血 LEVEL2』の公開を8月20日に控えた松坂桃李には、今も大切にしている名優からの教えがある。
そのことを尋ねると、3年前に75歳で亡くなった樹木希林さんの「謙虚に人の世話になれ」という言葉について語ってくれた。
「助けて欲しいと思ったら、助けてくれと言えるようになったことが30代になって大きく変わったことかなと。『孤狼』の現場でも全身でSOSを発していましたし(笑)」
来年公開予定の出演作『耳をすませば』のメガホンをとった平川雄一朗監督は、久しぶりに会った松坂の姿と樹木希林の姿が重なって見えたという。
「彼の荷物入れがコンビニ袋だったんです。そういえば希林さんも、ものを持たない人だったなって。現場では彼が希林さんから受け継いだものを、さらに若い世代に伝承しているような感覚が僕にはありました。一般的に希林さんが出ているなら良い作品だろうという保証ってあるじゃないですか? 松坂君もそんな俳優になってほしいし、きっとなれると思っています」
今年で33歳。日本映画界に着々と地歩を固めている松坂が見据えているものとは――。
2009年、『侍戦隊シンケンジャー』でデビューしてから12年。2年前には『新聞記者』でアカデミー賞最優秀主演男優賞にも輝き、今や若手No1俳優の呼び声高い松坂が「週刊文春」8月19日発売号に登場。合計11ページにわたって、撮り下ろし写真を掲載。また、これまでタッグを組んだ監督7人が松坂の魅力を語っている。
ヘアメイク/AZUMA、スタイリング/丸山晃