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メリー氏の「愛の説教部屋」で怒られたメンバーは…

 メリー氏は、経営者として事務所の屋台骨を支え続けてきた。港区・乃木坂のジャニーズ事務所旧本社ビルの2階にあったメリー氏の部屋は、事務所所属のタレントの間で『説教部屋』と呼ばれ、恐れられた。この部屋には200体以上のミッキーマウスやミニーマウスの人形が飾られていたという。

訃報に際し、東山紀之は「天国のジャニーさんによろしくね」とコメントを出した(写真は2016年のもの) ©文藝春秋

「メリーさんの部屋に呼ばれて、直々に怒られるのはジャニーズのデビュー組でも限られていて、数えるくらいしかいないんです。ヘンな話ですけど、メリーさんの部屋に呼ばれて何時間も“説教”されるというのは、それだけ事務所から期待されているという“証”でもありました。“説教”が終われば、そのメンバーは許されて、最後は事務所に守ってもらえる。メリーさんの部屋は『“愛”の説教部屋』ともいわれていました。

酔うと少年隊のマネージャーをしていた時の苦労話を

 それからメリーさんは礼儀についても厳しい方でした。特に目上の方に対しては、『外で会った時は帽子をとる』『階段を昇るときは後ろからついていき、その方が降りるときは前を歩くこと』『レディファーストで、常に紳士であれ』といったことをよく注意されました」(同前)

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専用のマイバッハに乗り込むメリー氏 ©文藝春秋

 メリー氏はデビュー前の「ジャニーズJr.」のメンバーにもたくさんの愛情を注いできた。前出とは別の、元ジャニーズJr.人気メンバーが証言する。

「年末には万単位のお年玉を舞台に出演するジュニア全員に配ってくれたり、舞台の稽古の後にはご飯にも連れて行ってくださいました。ジャニーさんはハンバーグやステーキが好きなのでアメリカンレストランの『FRIDAYS』などに行くことが多かったのですが、メリーさんは子どもではとてもいけないような、港区の高級イタリアンなどに連れて行ってくれることが多かった。お肉が好きで、お酒も随分飲まれる。少年隊のマネージャーを兼務していた頃の話など、苦労話をいろいろと教えてくださいました」