ジャニーズ事務所で名誉会長を務めていた、故・ジャニー喜多川氏の姉、藤島メリー泰子氏が8月14日午前7時35分、肺炎のため都内の病院で死去した。享年93。

 ジャニーズ事務所設立から「副社長」として経営を担ってきた「芸能界の女帝」の訃報が8月17日午後5時に流れると、業界に激震が走った。報道によると、既に通夜・葬儀は近親者のみで行われた。後日「お別れの会」を開く予定はないという。

ジャニーズ事務所 ©文藝春秋

 かつてジャニーズの某グループで活躍し、一世を風靡した元メンバーが肩を落とした。

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「ジャニーさんが種を蒔き、芽を出させてくれる。メリーさんはその芽を育ててくれる。いわば、ジャニーさんは優しいお父さん、メリーさんは厳しいお母さんってイメージでした。ジュニアの頃は『女の子との交際したり遊ぶのは別にかまわない』『男性アイドルは女性ファンをつけるのが仕事なんだから、プライベートでも女遊びくらいできないとダメだ』って、メリーさんは言ってくれていたのです。

メリー氏 ©文藝春秋

 でも、ジュニアを卒業し、デビューして売れた後、自分のスキャンダルがマスコミに出たときには、事務所に呼ばれ、メリーさんから厳しくお説教を受けました。僕のスキャンダルで事務所や周囲の大人に迷惑をかけ、損害を与えたことについて、こっぴどく叱られました」