「私、あなたの会社、大っ嫌い!」メリー氏が怒った理由
記者もこれまでの取材活動の中で、メリー氏から“説教”を受けたことが多々ある。突拍子もない質問をした時には「失礼ね!」と叱られたが、あるときには記者を「志を持って、仕事をしなさい。本当は私は活字が大好きなの」と言って、励ましてくれたこともあった。
一番印象に残っているのは、「週刊文春」2015年1月25日号に掲載された自身のインタビューが発端となって起こった「SMAP解散騒動」の時だ。
2016年1月、記者とカメラマンの2人は、渋谷駅の高級デパートの前で、メリー氏を偶然目撃した。車内の改装費などを含めて「総額1億円以上をかけた」と言われる専用の高級外車マイバッハをデパート前に停車させたメリー氏は、店員にエスコートされ、子ども服売り場へと向かった。子ども服を笑顔で選ぶ表情はとても穏やかで、上機嫌そうだった。「もしかして、このタイミングならSMAPの今後について話してくれるかもしれない」と思った記者は、店を出たメリー氏に声をかけた。
しかし、メリー氏は「私、あなたの会社大っきらい!!」と記者の名刺を見るなり、すごい剣幕で“説教”が始まった。記者が「SMAP」の「ス」の字も出す隙もない程、叱責した後、愛車に乗り込んで行ってしまった。
メリー氏の「人並み外れた“肝っ玉”とバイタリティー」
「相手がマスコミだろうが、権力者やヤクザ者だろうが臆することなく意見を通すのがメリーさんでした。人並み外れた“肝っ玉”とバイタリティーがあったからこそ、ジャニーズはここまでの“繁栄”を築き上げたと言えるんです」(ジャニーズ関係者)
ジャニー氏とともに築き上げた「ジャニーズ事務所」は2019年、娘の藤島ジュリー景子社長と滝沢秀明副社長に引き継がれた。きっと弟と2人で、空からその行く末を見守っていることだろう。