「地下クイズ王」しみけんと、「地上クイズ王」古川洋平が初対談! 3回シリーズの第2回は“地下編”。しみけん流ヤバいクイズの勉強法から、マニアックすぎる早押し談義まで、もう誰にも止められない!
(全3回/【地上編】【対決編】も公開中)
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あの頃は2人で地上と地下を分け合っていましたね
しみけん 古川さん、僕ん家泊まったのって、だいぶ前ですよね?
古川 そうですね、僕たち共通の知り合いがいて、彼が「しみけんさんならお前の価値を分かってくれるだろう」ということで夜中に転がり込んだんですよね。あの時は初めてなのに、めっちゃよくしてくださって。
しみけん あの時、古川さんからすっごく嬉しい言葉をかけてもらったんです。うち、本棚があるんですけど、それを見て古川さんが「この本棚は誰のものでしょう? って問題が出されたら、すぐにしみけんさんと答えられるような、個性的な本の並びですね」って。
古川 日本で一つでしょう、あの本棚は。
しみけん ちょうど「地下クイズ王」(BSスカパー!「BAZOOKA!!!」の企画)にどっぷりハマっていた頃なので、その手の本が並んでたんです。出される問題が、オカルト、芸能ゴシップ、裏社会、犯罪といったジャンルからでしたから、本棚の一番上には殺人鬼の本がずらーっと。サブカル系とか、薬物系とか、ジャンル分けして並べてました。
古川 地下クイズの縮図になっていましたよ、あの本棚は。たとえばタレントの方が「クイズ好きです」って口にするのは簡単なことです。ところが、アダルトビデオの世界で確立した地位を持たれているしみけんさんが、これほどまでにガチで勉強している姿には、正直感動したんですよ。
しみけん あの頃、よく古川さんに「地下には降りてこないでね」ってお願いしてました。来られちゃ敵わないから。
古川 僕がどれだけ願っても獲れなかったタイトル、それが「地下クイズ王」の称号なんです。地下クイズ界に手を伸ばそうと考えたこともありました。でも問題の傾向が地上と違いすぎる。それで僕は地上を守ることに専念したんです。そのとき、地下を守り続けていたのが、しみけんさん。パラレルワールドにいるクイズ王として尊敬していました。
しみけん あの頃は2人で地上と地下を分け合っていましたね。
裁判傍聴、ピロークイズ この努力あってこその地下クイズ王
古川 地下クイズ対策として、本を読む以外にはどんな勉強をしていたんですか?
しみけん どう掘り下げようかって、いつも考えてましたけど、裁判傍聴とか行ってましたよ。
古川 ははあ……。この努力あってこその地下クイズ王ですよ。
しみけん あと、薬物使用者の話を聞くこともありましたね。「家で僕、育ててます」みたいな人の。大麻って葉っぱを粉末にして吸うものだと思っていたら、違うんですね。
古川 そうなんですか? 僕、大麻に詳しくないので……。
しみけん 3週間くらいで育つらしいんですけど、白い綿ができて、バッズって言うらしいんですけど……。「あるあるネタみたいなものはありますか?」って聞いてみたら、かなりヤバい話が出てきたりして、そういうのメモして勉強してました。
古川 熱心すぎる……。
しみけん あと、僕、耳で覚えることが多くて、問題文をかわいい女の子に読んでもらって、スピードラーニングしてます。ちょっと聴いてみます?
女の子 2013年、アメリカの債務ふりこう…不履行危機を引き起こした……
しみけん ちょいちょい間違えるんですよね、これがかわいい。
女の子 ……原因のひとつである、医療保険制度革命のことをなんと…改革のことをなんていうでしょう。
古川 もうボロボロ。これ聴いて覚えてるんですか。いいっすねー。クイズ変態。
しみけん 王様の遊びですよね。ピロートークならぬ、ピロークイズ。枕元での問い読みです。