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松浦亜弥が15歳で歌い上げた衝撃作も…! ゼロ年代を彩った「ハロプロ軍団」の夏うたはヤバかった

2021/08/25

genre : エンタメ, 芸能

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 今年の夏はワケが分からない。暑いを超えて熱いと思っていたら、長袖を引っ張り出すほど夜中寒くなったりもする。このまま秋が来るのかと思ったら、また暑さがぶりかえす……。どうなっているのかニッポンの夏!

 8月、本来なら楽しい楽しい夏休みのはず。マジ夏すぎると手をかざし、シャニムニLET'S GOしたいところなのに、昨年からのコロナ禍とこの天候……。マジ酷すぎる。

 しかし、こんなときだからこそ、せめて心においでよハレーションサマー! 暦的にはすでに秋だが気にしない気にしない。今回は懐かしいハロプロの夏うたに想いを馳せてみたい。

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「夏はアイドルのものですから!」

 時間旅行の針は2000年から、気象庁の予報用語に「猛暑日」「熱中症」が追加された2007年までにセット。マザーシップのモーニング娘。や松浦亜弥も絶好調、新ユニット、シャッフル活動も花盛りだった頃である。

 当時のJPOP全体を振り返ると、夏シーンはヒップホップやレゲエが元気。ORANGE RANGE「ロコローション」「上海ハニー」、RIP SLYME「楽園ベイベー」、湘南乃風「睡蓮花」など、浮かれビーチはライムなお兄さんたちに奪われがちだったのである。

松浦亜弥(2002年撮影) ©時事通信社

 そこに「夏はアイドルのものですから!」と乱入していたのが、ハロプロ軍団。目をキラキラ光らせた女の子たちが浜辺のど真ん中にイソイソとビニールシートを広げ、太陽を見上げる。そんな勇ましさが浮かんでくるのだ。

 モーニング娘。は「恋のダンスサイト」や「ハッピーサマーウェディング」「ザ☆ピ~ス!」で夏を盛り上げていた。覚えやすいし真似しやすい。盆踊りの輪が大きくなっていくように、小さな子どもから大人まで、笑顔と踊りの輪が広がっていくイメージが心地良かった。

松浦亜弥、衝撃のセカンドシングル

 当時のハロプロ楽曲はビックリ箱である。ほぼすべての楽曲を手掛けていたのはつんく♂。平成女子たちの本音や流行モノと、昭和アイドルのエッセンスを合わせ、変化球でグリグリねじ込んでくる力業が清々しい。特に松浦亜弥の夏うたは、この匙加減が絶妙。

 彼女のセカンドシングル「トロピカ~ル恋して~る」の衝撃は今でも覚えている。「トロピカル恋してる」じゃないのか。「~」が入るのか!