文春オンライン

愛子さまは「私もやがて一人で公務に行きます」 “パンプスデビュー”逸話とナチュラルストッキングの“こだわり”

2021/08/30

source : 文藝春秋

genre : ニュース, 社会

note

 2017年5月、ご一家は「第45回記念日本車椅子バスケットボール選手権大会」の試合を観戦され、懇談の場では、愛子さまが選手たちに「どういうきっかけで始められたのですか?」「練習は厳しいですか?」という風に積極的に話しかけられたという。

 当時、女子高等科1年の愛子さまはショート丈のノーカラージャケットにスカート部分がボリューミーなワンピースをお召しになり、ホワイトのパンプスとミニバッグを合わせられていた。フォルムのバランスや、ホワイトとミントグリーンの配色から、清楚で上品な雰囲気の中にも“おしゃれさ”を意識されていることが伝わってきた。

2017年5月、車椅子バスケットボールの試合会場に到着されたご一家 ©共同通信社

愛子さまが「パンプスデビュー」された夏休み

 愛子さまは、TPOに配慮されてのことか、私服でご両親の公務に同席されるような時は、ほとんどの場合、ナチュラルストッキングをお召しになっている。今でも忘れられないのは、愛子さまのパンプス姿を初めて拝見した時のことだ。

ADVERTISEMENT

 2015年7月、女子中等科2年の夏休み中だった愛子さまは、戦後70年の節目に「昭和館」(千代田区)を訪れられた。この日、愛子さまは子供用のストラップ付きの革靴にレースのソックスといった組み合わせではなく、アイボリーのパンプスにナチュラルストッキングをお召しだった。パンプスは安定感のある低めのウッドヒールだ。愛子さまがお召しのほんのりとした桜色のボレロとワンピースのアンサンブルは、全身ホワイトで統一された雅子さまのお召し物とのコラボレーションも考えて選ばれたのではないだろうか。

2015年7月、特別企画展 戦後70年「昭和20年という年~空襲、終戦、そして復興へ~」をご覧になるご一家。愛子さまは戦争についての展示を初めてご覧になったという ©文藝春秋

 この頃、愛子さまは学校でも“お姉さまがたのように、私もやがて一人で公務に行きます”というお話をされるようになったという。今年12月に愛子さまが20歳の誕生日を迎え、成年皇族となられるまであと約3カ月だ。愛子さまの「パンプスデビュー」は、長年取材を続けている記者として、しみじみとご成長ぶりを実感する出来事だった。

愛子さまは「私もやがて一人で公務に行きます」 “パンプスデビュー”逸話とナチュラルストッキングの“こだわり”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝春秋をフォロー